【薬剤師国家試験】急性心筋梗塞の心電図変化と逸脱酵素のピーク順をゴロで完璧に覚える!(ゴロで覚える薬学)

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あおい

心筋梗塞の心電図って、ST上昇のあとに何が来るんだっけ?
逸脱酵素のピーク順、ミオグロビンとCK-MBどっちが先だっけ…

この記事は、そんな悩みを持つ薬学生や新人薬剤師さん向けです。

あおい

こんにちは。薬剤師のあおい(@yaku_medical)です!

急性心筋梗塞(AMI)の経時的変化は、国試の「病態・薬物治療」で超頻出のポイントです。

この記事でわかること
  • 心電図変化の順番(トースト食った!)
  • 逸脱酵素のピーク順(見はっとく気ある?)
  •  ASTが優位になる疾患のポイント
目次

【心電図】経時的変化の覚え方

⏰ 心筋梗塞の心電図変化(時系列順)
スト 食っ
T波増高
(発症直後)
スト
ST上昇
(数時間)
食っ
異常Q波
(数日〜)
冠状T波
(数週〜)
◀ 発症直後 回復期 ▶

心筋梗塞の心電図は「T波が最初高く、最後に低くなる(陰性T波)」という流れが重要です。ST上昇だけでなく、異常Q波や冠状T波(陰性T波)への推移も国試・実務の超頻出ポイント!

心筋梗塞における「波形変化」の推移

ゴロ「トースト食った!」に沿った、心筋梗塞発症から回復期にかけての実際の心電図波形の変化です。
どのタイミング(相)で、どの波形がどのように変わるか、形とセットで確認しましょう!

⏰ 発症直後(ト)
T波増高
特徴:T波増高(テント状T波)
⏰ 数時間(スト)
ST上昇
特徴:ST上昇
⏰ 数日〜(食っ)
異常Q波
特徴:異常Q波
⏰ 数週〜(た)
冠状T波
特徴:冠状T波(陰性T波)

【血液検査】逸脱酵素のピーク順

急性心筋梗塞発症後の経過

みはっとくきある?

⏰ 急性心筋梗塞・検査値ピークの順番(時系列順)
はっ とく ある
ミオグロビン
はっ
H-FABP
(白血球も↑)
とく
トロポニンT
CK(CK-MB)
ある
AST
LDH
◀ 早い(数時間) 遅い(数日) ▶
逸脱酵素の経時的変化グラフ

※グラフのピーク順が「CK➡ AST➡ LDH」となっている点に注目!
(ミオグロビンやH-FABPは、このグラフよりもさらに左側、超早期にピークを迎えます)

急性心筋梗塞では、細胞壊死に伴って血中に漏れ出す順番が決まっています。一番バッターのミオグロビン、超早期診断に有用なH-FABP、そして最後のLDHまで、この「みはっとくきある?」で完璧に整理しましょう!

STが「上がる・下がる」理屈

STが「上がる・下がる」理屈を知ろう

STの変化は、心臓の筋肉が「どの深さまで酸素不足(虚血)になっているか」で決まります。すなわち「貫壁性(壁全層)」か「心内膜下(内側の層)」かによって決定されます。
ポイントは、「心電図の電極は心臓の『外側』から見ている」ことと、「異常な電流(傷害電流)はダメージを受けた方向へ向かう」という2つの法則です!

⬇️ STが「下がる」理由
【労作性狭心症など:心内膜下虚血】
心筋は外側から血液をもらうため、酸素不足は一番遠い「内側(心内膜下)」から始まります。電極は心臓の外側にあるため、ダメージを受けた内側へ向かう異常な電流は「電極から遠ざかる(逃げていく)」ことになります。心電図は遠ざかる電流をマイナスとするため、STが下に引っ張られます(低下)。
⬆️ STが「上がる」理由
【心筋梗塞・異型狭心症:全層虚血】
血管が完全に詰まると、電極が張り付いている「外側(心外膜)」まで壁全体がダメージを受けます。すると、ダメージの方向が外側になるため、異常な電流が「電極に向かって突進してくる」ことになります。心電図は向かってくる電流をプラスとするため、STが上に押し上げられます(上昇)。

📌 結論:ダメージが外側(電極側)にまで到達しているかどうかがカギ!

心筋梗塞は「血栓で完全に詰まっている」、異型狭心症は「スパズムで完全に閉まっている」から、どちらも壁全体(外側まで)ダメージを受けてST上昇するんですね!

関連問題

📝 実戦問題

急性心筋梗塞の検査所見に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 心電図変化は、発症後数時間で「冠状T波」が現れ、その後「ST上昇」へと推移する。
  2. 血中逸脱酵素の上昇は、クレアチンキナーゼ(CK)よりもアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の方が早くピークに達する。
  3. 心筋梗塞発症の超早期診断には、血中のミオグロビンやH-FABP(ヒト心臓由来脂肪酸結合タンパク)の測定が有用である。
  4. 心電図において、心内膜下虚血(労作性狭心症など)ではST上昇がみられるが、全層虚血(心筋梗塞など)ではST低下がみられる。
▼ タップして解答・解説を見る
正解: 3
1. 誤り ❌

心電図変化の順番が逆です。
発症後数時間で「ST上昇」がみられ、回復期(数週〜数ヶ月後)にかけて陰性T波である「冠状T波」が現れます。
【ゴロ復習】トースト食った!(T波増高 → ST上昇 → 異常Q波 → 冠状T波)

2. 誤り ❌

逸脱酵素のピーク順が逆です。
CK(クレアチンキナーゼ)の方が、ASTよりも早くピークに達します。
【ゴロ復習】みはっとく気(CK)ある(AST)?(※CKが先!)

3. 正しい ⭕

ミオグロビンH-FABPは、心筋が壊死した際に最も早く(発症後数時間で)血中に漏れ出すため、急性心筋梗塞の超早期診断のマーカーとして非常に有用です。
【ゴロ復習】み(ミオグロビン)はっ(H-FABP)とく気ある?(※一番最初!)

4. 誤り ❌

ST変化の方向が逆です。
心筋の内側だけが虚血になる「心内膜下虚血」ではSTは低下し、壁全体が虚血に陥る「全層虚血」ではSTは上昇します。
【復習】ダメージが深い(全層)ほど、STは上に押し上げられる!

最後に

今回は、薬剤師国家試験対策として「病態・薬物治療」の範囲で使える急性心筋梗塞の心電図変化逸脱酵素のピーク順のゴロご紹介しました。

ゴロで覚える薬学シリーズでは、使いやすいゴロ覚え方をご紹介しています。

暗記の手助けとなれば幸いです!

あおい

薬剤師国家試験に向けて他のゴロが知りたい方はこちらで紹介しています♪

»ゴロで覚える薬学

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