【薬剤師国家試験】脂質異常症の薬理ゴロ合わせ!スタチン・フィブラートの見分け方【薬理】(ゴロで覚える薬学)

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あおい

スタチン系がコレステロールを下げるのは分かるけど、他の薬がTG(トリグリセリド)なのかコレステロールなのか、いつもごっちゃになる…

あおい

脂質異常症のWHO分類(Ⅰ型〜Ⅴ型)、カイロミクロンとかVLDLとかややこしすぎる!

薬の作用や分類をまともに丸暗記しようとすると、必ずどこかで限界が来ますよね。

実は脂質異常症の治療薬には、「薬の名前を見るだけで、何を下げる薬か一発で判別できる神ルール」が存在します。

薬剤師国家試験の「薬理」の範囲で使える「脂質異常症(高脂血症)」関係の覚え方を紹介します。

この記事でわかること
  • 名前で一発判別! 治療薬の「ト・コ・ニコ」の法則
  • WHO分類をリゾート気分で暗記(カ・L・エ・V・カイ)
  • 脂質異常症の症状(水泳で脂肪取り、これ王道)
目次

TGとコレステロールを一発で見分ける「ト・コ・ニコ」の法則

「ト・コ・ニコ」の法則

TGとコレステロールを見分ける「ト・コレ・ニコ」の法則

脂質異常症の薬で一番迷うのが、「主作用はTG(トリグリセリド)低下か?コレステロール低下か?」という二択です。
そんな時は、薬の名前の中に隠れている「ト・コレ・ニコ」を探すだけで、一瞬で正解が分かります!

法則①:「ト」が入っていれば【TG】を低下!
  • フィブラー
  • イコサペン酸エチル
  • デキスラン硫酸エステルナトリウム

★解説:名前に「ト」がつく薬は、T(トリ)G(グリセリド)の「ト」!これらは主に中性脂肪(TG)を下げるスペシャリストです。

法則②:「コレ」が入っていれば【コレステロール】を低下!
  • コレスチラミン (陰イオン交換樹脂)
  • コレスチミド (陰イオン交換樹脂)

★解説:名前に「コレ」がつく薬は、そのまま「コレ」ステロールを下げる薬です!胆汁酸の排泄を促進してコレステロールを減らします。

法則③:「ニコ」が入っていれば【2コ(両方)】低下!
  • ニコチン酸誘導体

★解説:名前に「ニコ」がつくニコチン酸は、TGとコレステロールの「2コ(ニコ)」とも下げる欲張りな薬です!これで完璧ですね!

⚠️ スタチン系などはどうやって見分けるの?(ステムの活用)

上記のルールに当てはまらない薬(プラバスタチンなど)は、「ステム(幹)」ごとに覚えるのが国試の鉄則です!
ステムとは、薬の国際一般名(INN)の末尾に付けられる、薬効や構造的特徴を表す共通の語幹のことです。

💊 覚えておくべき代表的なステムの例
  • 「-vastatin(〜バスタチン)」= HMG-CoA還元酵素阻害剤
    (例:プラバスタチン、アトルバスタチン → コレステロールを強力に低下!)
  • 「-mab(〜マブ)」= Monoclonal Antibody(モノクローナル抗体)
    (例:エボロクマブ、アリロクマブ → これも強力なLDLコレステロール低下薬!)

「名前の法則(ト・コレ・ニコ)」+「ステム(〜vastatin)」を組み合わせれば、脂質異常症の薬で迷うことはもうありません!

脂質異常症 WHO分類のゴロ

カ・L・I・V・カイ(カリブ海)♪

WHO分類「カ・L・I・V・カイ」

「脂質異常症のWHO分類」とは?

「脂質異常症のWHO分類」とは、「血清リポタンパク分画の分布異常に基づく分類」のことです。
簡単に言うと、「血液中のどのリポタンパク質(LDLやVLDLなど)が異常に増えているか?」によって、脂質異常症をⅠ型〜Ⅴ型にタイプ分けしたものです。

WHO分類の核心は「どの型で、何が、どれくらい増えるか」を見極めること。この複雑な表も、「カ・L・I・V・カイ(カリブ海)」というゴロを順番に当てはめるだけで、一瞬で整理できます!

LI(イ)V(ブ)カイ

( カ リ ブ 海 )

※Ⅰ型 〜 Ⅴ型にそのまま対応!

✨ アルファベット順で一発判明!
L
(II型)
LDL
I
(III型)
IDL
V
(IV型)
VLDL

ゴロの中の「L ➡ I ➡ V」の並びが、そのまま「II型 ➡ III型 ➡ IV型」にリンクしています!

分類 ゴロ 増加するリポタンパク コレステロール トリグリセリド
Ⅰ型 カイロミクロン ↑↑↑
Ⅱa型 L LDL ↑ 〜 ↑↑↑
Ⅱb型 LDL、VLDL ↑ 〜 ↑↑ ↑↑
Ⅲ型 I IDL(レムナント) ↑↑ ↑↑
Ⅳ型 V VLDL → 又は ↑ ↑↑
Ⅴ型 カイ カイロミクロン、VLDL ↑↑↑

脂質異常症の「症状」を覚えるゴロ

症状の違いも一発!「水泳で脂肪取り、これ王道」
水泳脂肪 取りこれ
水泳
急性膵炎
脂肪
脂肪
取り
高トリグリ
セリド血症
これ
高コレステ
ロール血症
色腫
脈硬化
高トリグリセリド血症
水泳 急性膵炎(すいえん)
脂肪 脂肪
取り トリグリセリド
高コレステロール血症
これ コレステロール
色腫(おうしょくしゅ)
脈硬化

脂質異常症において、「TGが高いと何が起きるか?」「コレステロールが高いと何が起きるか?」という症状の結びつけは国試で非常に重要です。このゴロで2つのルートを整理して記憶しましょう!

⚠️ 特徴的な症状の深掘りキーワード

急性膵炎:TG値が「1,000 mg/dL以上」の時にリスクが高まります。
黄色腫:家族性高コレステロール血症で見られるアキレス腱黄色腫が狙われます。

関連問題

📝 実戦問題

脂質異常症に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. WHO分類のⅢ型脂質異常症では、血中において主にLDLが増加する。
  2. デキストラン硫酸エステルナトリウムは、主に血中のコレステロールを低下させる目的で用いられる。
  3. 高トリグリセリド血症が著しく進行すると、急性膵炎を発症するリスクが高まる。
  4. ニコチン酸誘導体は、血中トリグリセリドを低下させるが、コレステロール値には影響を与えない。
▼ タップして解答・解説を見る
正解: 3
1. 誤り ❌

WHO分類の「Ⅲ型」で増加するのは、LDLではなくIDL(レムナント)です。
【ゴロ復習】カ・L(Ⅱ型)・I(Ⅲ型)・V(Ⅳ型)・カイ
※LDLが増加するのは「Ⅱa型」または「Ⅱb型」です。
(106回 問249出題一部改変)

2. 誤り ❌

デキスラン硫酸エステルナトリウムは、名前に「ト」が入っているため、主にTG(トリグリセリド)を低下させる薬です。
【法則復習】「ト」が入っていれば【TG】低下、「コレ」が入っていれば【コレステロール】低下
(104回 問249出題一部改変)

3. 正しい ⭕

記述の通りです。高トリグリセリド血症は「急性膵炎」や「脂肪肝」の原因となります。
【ゴロ復習】水泳(膵炎)脂肪(脂肪肝)取り(トリグリセリド)
(106回 問249出題一部改変)

4. 誤り ❌

ニコチン酸誘導体は、名前に「ニコ」が入っているため、「2コ(TGとコレステロールの両方)」を低下させます。
【法則復習】「ニコ」が入っていれば【2コ(両方)】低下!
(104回 問249出題一部改変)

最後に

今回は、薬剤師国家試験対策として「薬理」の範囲で使える「脂質異常症(高脂血症)」関係の覚え方ご紹介しました。

ゴロで覚える薬学シリーズでは、使いやすいゴロ覚え方をご紹介しています。

暗記の手助けとなれば幸いです!

あおい

薬剤師国家試験に向けて他のゴロが知りたい方はこちらで紹介しています♪

»ゴロで覚える薬学

【薬剤師国家試験】脂質異常症の薬理ゴロ合わせ!スタチン・フィブラートの見分け方【薬理】(ゴロで覚える薬学)

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