第111回
問21
🌿 必須問題|衛生
スイセンによる食中毒の原因物質
📋 問題文
スイセンによる食中毒の原因物質はどれか。1つ選べ。
1
アコニチン
—
2
アミグダリン
—
3
コルヒチン
—
4
チャコニン
—
5
リコリン
—
正解です!
素晴らしい!下の解説も確認してみましょう。
不正解です。正解は 5(リコリン) です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
解説を見る
▼
スイセン(水仙)はニラやノビルと見た目が似ており、誤食による食中毒が毎年報告されています。原因物質はリコリン(lycorine)というイソキノリン系アルカロイドで、球根・葉・花のすべての部位に含まれます。
🔑 スイセン食中毒の特徴
・原因物質:リコリン(イソキノリン系アルカロイド)
・含有部位:球根に特に多く、葉・花にも含まれる
・症状:摂食後30分以内に悪心・嘔吐・下痢・頭痛・発汗。重症では痙攣
・誤食の原因:ニラ・ノビル・タマネギとの混同が多い
・予防:見た目だけでなく葉をもんで確認(スイセンにはニラ特有の臭いがない)
・原因物質:リコリン(イソキノリン系アルカロイド)
・含有部位:球根に特に多く、葉・花にも含まれる
・症状:摂食後30分以内に悪心・嘔吐・下痢・頭痛・発汗。重症では痙攣
・誤食の原因:ニラ・ノビル・タマネギとの混同が多い
・予防:見た目だけでなく葉をもんで確認(スイセンにはニラ特有の臭いがない)
| 毒成分 | 植物 | 特徴・症状 |
|---|---|---|
| アコニチン | トリカブト | Na⁺チャネル活性化→心室細動・呼吸麻痺。猛毒。セリとの誤食に注意 |
| アミグダリン | ウメ・アンズ・モモの種 | 腸内細菌で加水分解→青酸(HCN)発生→細胞性低酸素症 |
| コルヒチン | イヌサフラン(コルチカム) | チューブリン重合阻害→多臓器不全。ギョウジャニンニクとの誤食に注意 |
| チャコニン(ソラニン) | ジャガイモの芽・緑化部位 | コリンエステラーゼ阻害→嘔吐・腹痛・神経症状 |
| リコリン ★正解 | スイセン(水仙) | イソキノリン系アルカロイド→嘔吐・下痢・頭痛。ニラ・ノビルとの誤食に注意 |
⚠️ 引っかけポイント:
・コルヒチン(選択肢3)もアルカロイド系植物毒で食中毒を起こすが、植物はイヌサフラン(コルチカム)。スイセンではない
・アコニチン(選択肢1)はトリカブト毒。セリとの誤食で重篤な心毒性
・植物性食中毒は「原因物質と植物の組み合わせ」をセットで覚えること
・コルヒチン(選択肢3)もアルカロイド系植物毒で食中毒を起こすが、植物はイヌサフラン(コルチカム)。スイセンではない
・アコニチン(選択肢1)はトリカブト毒。セリとの誤食で重篤な心毒性
・植物性食中毒は「原因物質と植物の組み合わせ」をセットで覚えること
臨床メモ
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💊 薬剤師 あおい
植物性食中毒は春先に多く、スイセンとニラ・ノビルの誤食、イヌサフランとギョウジャニンニクの誤食が毎年報告されています。薬剤師として知っておきたいのは、これらの食中毒に対する解毒薬は基本的になく、治療は対症療法が中心という点です。
問題になりやすいのは「コルヒチン」で、痛風治療薬としても使われる成分です。イヌサフランの誤食では致死的な多臓器不全を起こすことがあり、コルヒチン製剤(コルヒチン錠)の過剰摂取でも同様のリスクがあります。処方薬であっても用量管理の重要性を患者さんに伝える機会として活かしましょう。










