【第111回薬剤師国家試験】問66 腸管出血性大腸菌感染症の重篤化と関連性が高い病態 解説

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第111回 問66
第111回 問66
必須問題|病態・薬物治療
フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の治療薬
問題文
フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の治療に用いられるのはどれか。1つ選べ。
1
ゲフィチニブ
2
クリゾチニブ
3
ダサチニブ
4
セリチニブ
5
ルキソリチニブ
正解です!
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不正解です。正解は 3(ダサチニブ) です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
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フィラデルフィア染色体(Ph染色体)は9番染色体と22番染色体の相互転座(t(9;22))により生じ、BCR-ABL融合遺伝子が形成されます。この融合遺伝子産物であるBCR-ABLチロシンキナーゼが恒常的に活性化し、白血病細胞の異常増殖を引き起こします。Ph陽性ALLの治療には、このBCR-ABLを阻害するチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)が用いられます。ダサチニブ(スプリセル®)は第2世代BCR-ABL阻害薬で、Ph陽性ALLおよびCMLに適応があります。

🔑 BCR-ABL阻害薬(Ph陽性白血病に使用)の世代別まとめ
第1世代:イマチニブ(グリベック®)…Ph陽性CML・Ph陽性ALL
第2世代:ダサチニブ(スプリセル®)・ニロチニブ(タシグナ®)
第3世代:ポナチニブ(アイクルシグ®)…T315I変異にも有効
選択肢薬剤名標的キナーゼ主な適応
1 ゲフィチニブ EGFR(上皮成長因子受容体)阻害薬 EGFR変異陽性の非小細胞肺がん
2 クリゾチニブ ALK・MET・ROS1阻害薬 ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がん
3 ★ ダサチニブ BCR-ABL・SRC阻害薬(第2世代TKI) Ph陽性急性リンパ性白血病・Ph陽性慢性骨髄性白血病(CML)
4 セリチニブ ALK阻害薬(第2世代) ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がん
5 ルキソリチニブ JAK1・JAK2阻害薬 骨髄線維症・真性赤血球増加症・移植片対宿主病(GVHD)
⚠️ 引っかけポイント:
ゲフィチニブ(選択肢1)はEGFR阻害薬。「〜チニブ」の語尾が同じだが標的が異なる。肺がん治療薬
クリゾチニブ(選択肢2)はALK阻害薬。ALK陽性肺がんに使用。BCR-ABLは阻害しない
セリチニブ(選択肢4)もALK阻害薬(第2世代)。肺がん治療薬
ルキソリチニブ(選択肢5)はJAK阻害薬。骨髄線維症などに使用。BCR-ABLとは無関係
臨床メモ
あおい
薬剤師 あおい

ダサチニブは内服薬(錠剤)で、外来治療でも使用されます。主な副作用として骨髄抑制(好中球減少・血小板減少)・胸水・肺高血圧症・QT延長があります。特に胸水はダサチニブに特徴的な副作用で、息切れ・咳・胸部不快感の訴えがあれば速やかな受診を促しましょう。

また、ダサチニブは制酸薬(H₂ブロッカー・PPI)との同時服用で吸収が低下します。胃酸によって溶解するため、制酸薬は服用2時間前または服用後2時間以上あけるよう指導が必要です。一方、グレープフルーツジュースはCYP3A4を阻害して血中濃度を上昇させるため避けるよう伝えましょう。

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