第111回
問77
必須問題|法規・制度・倫理
麻薬及び向精神薬取締法で規制される第一種向精神薬
問題文
麻薬及び向精神薬取締法で規制される第一種向精神薬はどれか。1つ選べ。
1
フェンタニル
—
2
ジアゼパム
—
3
セレギリン
—
4
メタンフェタミン
—
5
メチルフェニデート
—
正解です!
各薬物がどの規制カテゴリに属するかを整理しておきましょう。
不正解です。正解は 5 メチルフェニデート です。
メチルフェニデートは第一種向精神薬、フェンタニルは麻薬です。
解説を見る
▼
正解:5 メチルフェニデート
麻向法(麻薬及び向精神薬取締法)の向精神薬は乱用・依存性の高さによって第一種・第二種・第三種に分類される。依存性が最も高い第一種向精神薬の代表がメチルフェニデート(コンサータ®・リタリン®)。
| 選択肢 | 薬物名 | 規制区分 | 主な用途・備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | フェンタニル | 麻薬(麻向法) | オピオイド系鎮痛薬。貼付剤・注射剤など。麻薬施用者免許が必要 |
| 2 | ジアゼパム | 第三種向精神薬 | ベンゾジアゼピン系抗不安薬・筋弛緩薬。三種の中で最も規制が緩い |
| 3 | セレギリン | 第二種向精神薬 | MAO-B阻害薬。パーキンソン病治療薬(エフピー®) |
| 4 | メタンフェタミン | 覚醒剤(覚醒剤取締法) | 医療用途はなし。覚醒剤取締法で規制。麻向法の向精神薬ではない |
| 5 ★ | メチルフェニデート | 第一種向精神薬 | 中枢神経刺激薬。ADHD(コンサータ®)・ナルコレプシー(リタリン®)に使用 |
向精神薬の三種分類を整理すると、第一種は依存性・乱用リスクが高く最も厳しく規制(メチルフェニデート、ペンタゾシンなど)、第二種は中程度(セレギリン、ブプレノルフィンなど)、第三種は比較的緩やか(ジアゼパム、フルニトラゼパムなど多くのベンゾジアゼピン系薬)となっています。
⚠️ 引っかけポイント:
・選択肢1(フェンタニル)は向精神薬ではなく麻薬。「麻薬と向精神薬はどちらも麻向法」という共通点があるが、規制の種類が異なる
・選択肢4(メタンフェタミン)は覚醒剤取締法の規制対象であり、麻向法の向精神薬ではない点に注意
・選択肢2(ジアゼパム)は向精神薬だが第三種。第一種ではない
・選択肢1(フェンタニル)は向精神薬ではなく麻薬。「麻薬と向精神薬はどちらも麻向法」という共通点があるが、規制の種類が異なる
・選択肢4(メタンフェタミン)は覚醒剤取締法の規制対象であり、麻向法の向精神薬ではない点に注意
・選択肢2(ジアゼパム)は向精神薬だが第三種。第一種ではない
臨床メモ
▼


薬剤師 あおい
メチルフェニデート(コンサータ®)は第一種向精神薬であるため、調剤・管理には厳格なルールがあります。コンサータ®は特に不正取得・乱用リスクが高いとして、登録医・登録薬局制度が設けられており、登録された薬局でしか調剤できません。処方箋には処方医の登録番号が記載されており、薬局側でも確認が必要です。
フェンタニルは麻薬なので、調剤時には麻薬帳簿への記録・施錠保管・残液廃棄時の立会いなど、向精神薬とはまた別の厳格な管理が求められます。「麻薬と向精神薬はどちらも麻向法」という点は同じでも、実務上の管理手順はまったく異なるので注意が必要です。












