【臨床検査値】基準値の意味とは?個人間・個人内変動について薬剤師が分かりやすく解説

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あおい

臨床検査値の基準値ってなんだろう?

・臨床検査値のことを学びたい
・基準値の意味を知りたい

この記事はこういった悩みをもった方向けです。

あおい

こんにちは。薬剤師のあおい(@yaku_medical)です!

この記事では、臨床検査値の基準値についてまとめていきます!

目次

【臨床検査値】基準値ってどういう意味?

臨床検査の種類

主な臨床検査の「4つの種類」

私たちが普段「検査」と呼んでいるものは、大きく分けて以下の4つに分類されます。
薬剤師が業務で一番よく確認するのは、血液や尿などの①「検体検査」です💡

🩸 ① 検体検査

血液、尿、便など、患者さんから採取したもの(検体)を分析する検査です。肝機能や腎機能などの数値はここから分かります。

🫀 ② 生理機能検査

心電図や脳波、呼吸機能検査など、患者さんの体を直接調べる検査です。臓器の働きや体の状態をリアルタイムで把握します。

🔬 ③ 病理検査

手術などで採取した組織や細胞を顕微鏡で観察する検査です。良性か悪性(がん細胞など)かの確定診断に非常に重要です。

🩻 ④ 画像検査

レントゲン(X線)やCT、MRI、超音波(エコー)など、体の中を透かして画像化し、病変の大きさや位置を視覚的に調べる検査です。

基準値について

「基準値」ってそもそもどういう意味?
ズバリ、基準値とは…💡

一定の条件を満たす「健康な人」を集めて検査を行い、
その数値の「平均値を含む95%の人がおさまる範囲」のことです!

多くの人がこの数値の範囲内に入るため、患者さんの検査結果が安全な範囲にあるかどうかを判断するための「ものさし」としての役割を持っています✨

臨床検査値の基準値のグラフ

▲ 山の真ん中を中心とした、95%の範囲が基準値になります!

💊 Point!

95%が基準値におさまるということは、逆に言うと「完全に健康な人でも、5%は基準値から外れる」ということでもあります。
だから、検査値にHやLの異常マークがついたからといって「すぐに病気だ!」と慌てなくても大丈夫。あくまで「ものさし」の一つとして、総合的に判断することが大切です。

検査値の変動

検査値が変動する「2つの原因」

検査値は、病気の状態だけでなく、様々な要因によっても変動します。
大きく分けると、以下の2つのパターンがあります💡

① 個人間変動

年齢、性別、遺伝、生活習慣などによる「人と人との間」にある違いによる変動です。

📝 具体例

男性よりも、女性の方がHDL(善玉)コレステロール値が高い傾向がある。

② 個人内変動

食事、運動、ストレス、測定する時間帯などによる「同じ人の中での状態による違い」の変動です。

📝 具体例

食事を摂ると、食後に血糖値や中性脂肪の数値が上昇する。

Point

💡 今回のまとめ(Point!)
1 基準値は「95%の健常者」がおさまる範囲!

絶対的な「正常値」ではなく、検査値を判断するための「ものさし」としての役割があります。

2 検査値は「人」や「状態」で変動する!

個人間変動個人内変動があるため、数値を見る時は年齢・性別・食事の有無などの背景も重要な情報になります。

関連問題

📝 関連問題

臨床検査の「基準値」に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 健常者の測定値の100%が含まれる範囲として設定される。
  2. 食事や運動などの影響(個人内変動)は受けない。
  3. 健常者の測定値の平均値を含む95%の範囲として設定されることが多い。
  4. 年齢や性別による違い(個人間変動)は考慮されない。
▼ タップして解答・解説を見る
正解: 3
1. 誤り ❌

基準値は、健常者の測定値の95%が含まれる範囲として設定されます。
残り5%の完全に健康な人でも基準値から外れる(異常値が出る)点に注意が必要です。

2. 誤り ❌

検査値は、食事や運動、ストレスや時間帯などによって変動します。
このように、同じ人の中での状態による違いを個人内変動と呼びます。

3. 正しい ⭕

記述の通りです。基準値は健常者の平均値を中心として、全体の95%が含まれる範囲で設定されるのが一般的です。これを検査値を判断する「ものさし」として用います。

4. 誤り ❌

検査値は、年齢や性別などの違いによっても変動します。
これを個人間変動と呼び、数値を評価する際の重要な判断材料となるため、必ず考慮する必要があります。

最後に

今回は、臨床検査値の基準値をまとめていきました。

あおい

他の臨床検査値について知りたい方はこちらで紹介しています♪

»臨床検査値を学ぶ

より詳しく検査値のことを学びたい方は下記の書籍がわかりやすくてオススメです♪

»薬剤師のための基礎からの検査値の読み方 臨床検査専門医×薬剤師の視点
【臨床検査値】基準値の意味とは?個人間・個人内変動について薬剤師が分かりやすく解説

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