【第111回薬剤師国家試験】問56 2型糖尿病合併統合失調症患者に使用できる治療薬 解説

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第111回 問56
第111回 問56
💊 必須問題|病態・薬物治療
2型糖尿病合併統合失調症患者に使用できる治療薬
問題文
2型糖尿病を合併している統合失調症患者に対して、使用できる統合失調症治療薬はどれか。1つ選べ。
1
セルトラリン塩酸塩
2
オランザピン
3
クロミプラミン塩酸塩
4
ミルナシプラン塩酸塩
5
ルラシドン塩酸塩
正解です!
素晴らしい!下の解説も確認してみましょう。
×
不正解です。正解は 5(ルラシドン塩酸塩) です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
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2型糖尿病を合併している統合失調症患者に使用する場合、血糖上昇・体重増加リスクの低い薬を選ぶ必要があります。ルラシドン(ラツーダ®)は非定型抗精神病薬(MARTA)の中でも代謝系副作用(血糖上昇・体重増加・脂質異常)が比較的少なく、糖尿病合併患者にも使用可能です。

🔑 非定型抗精神病薬と糖尿病の禁忌・注意
糖尿病患者に禁忌:
 オランザピン(ジプレキサ®)・クエチアピン(セロクエル®)
 → 高血糖・糖尿病性ケトアシドーシス・糖尿病性昏睡の報告あり

糖尿病患者に使用可能(血糖への影響が少ない):
 ルラシドン(ラツーダ®)・アリピプラゾール(エビリファイ®)・リスペリドン(リスパダール®)など
選択肢薬剤名分類糖尿病患者への使用
1 セルトラリン塩酸塩 抗うつ薬(SSRI) 統合失調症治療薬ではない
2 オランザピン 非定型抗精神病薬(MARTA) 禁忌:高血糖・糖尿病性ケトアシドーシスのリスク
3 クロミプラミン塩酸塩 抗うつ薬(三環系) 統合失調症治療薬ではない
4 ミルナシプラン塩酸塩 抗うつ薬(SNRI) 統合失調症治療薬ではない
5 ★ ルラシドン塩酸塩 非定型抗精神病薬(SDA/MARTA) 使用可能:血糖上昇・体重増加リスクが比較的少ない
⚠️ 引っかけポイント:
セルトラリン(選択肢1)クロミプラミン(選択肢3)ミルナシプラン(選択肢4)はいずれも抗うつ薬。統合失調症治療薬ではない
オランザピン(選択肢2)は代表的な非定型抗精神病薬だが、糖尿病患者・糖尿病の既往歴のある患者には禁忌。体重増加・血糖上昇が顕著
臨床メモ
あおい
💊 薬剤師 あおい

統合失調症患者さんは一般人口と比べて糖尿病・脂質異常症などの代謝疾患を合併しやすいことが知られています。処方箋でオランザピン(ジプレキサ®)やクエチアピン(セロクエル®)が出ていたら、糖尿病の既往や血糖値の推移を確認することが重要です。禁忌に該当する場合は速やかに処方医へ疑義照会しましょう。

ルラシドン(ラツーダ®)は食後投与が必須です(食事と一緒に服用することで吸収率が高まる)。空腹時に服用すると血中濃度が大幅に低下するため、「必ず食後に服用してください」という服薬指導が重要です。

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