第111回
問64
必須問題|病態・薬物治療
加齢黄斑変性の治療薬
問題文
加齢黄斑変性の治療に用いられるのはどれか。1つ選べ。
1
リパスジル
—
2
ピレノキシン
—
3
ビマトプロスト
—
4
アフリベルセプト
—
5
アセタゾラミド
—
正解です!
素晴らしい!下の解説も確認してみましょう。
不正解です。正解は 4(アフリベルセプト) です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
解説を見る
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加齢黄斑変性(AMD)の滲出型(湿性型)は、網膜下に異常な新生血管(脈絡膜新生血管)が生じ、血液・液体が漏れ出して視力が障害される疾患です。新生血管の増殖にはVEGF(血管内皮増殖因子)が中心的な役割を果たすため、抗VEGF薬の硝子体内注射が治療の主軸となっています。アフリベルセプト(アイリーア®)はVEGF-A・VEGF-BおよびPIGFに結合するデコイ受容体型の抗VEGF薬です。
🔑 加齢黄斑変性(滲出型)の主な抗VEGF薬(硝子体内注射)
・アフリベルセプト(アイリーア®):VEGF-A・VEGF-B・PIGFを阻害するデコイ受容体融合タンパク
・ラニビズマブ(ルセンティス®):抗VEGF-A抗体フラグメント(Fab)
・ブロルシズマブ(ベオビュ®):抗VEGF-A一本鎖抗体フラグメント(scFv)
・ファリシマブ(バビースモ®):抗VEGF-A/抗Ang-2二重特異性抗体
・アフリベルセプト(アイリーア®):VEGF-A・VEGF-B・PIGFを阻害するデコイ受容体融合タンパク
・ラニビズマブ(ルセンティス®):抗VEGF-A抗体フラグメント(Fab)
・ブロルシズマブ(ベオビュ®):抗VEGF-A一本鎖抗体フラグメント(scFv)
・ファリシマブ(バビースモ®):抗VEGF-A/抗Ang-2二重特異性抗体
| 選択肢 | 薬剤名 | 適応疾患 | 作用機序 |
|---|---|---|---|
| 1 | リパスジル | 緑内障・高眼圧症 | Rhoキナーゼ(ROCK)阻害→房水流出促進→眼圧低下 |
| 2 | ピレノキシン | 白内障(進行抑制) | 水晶体タンパクの変性抑制。加齢黄斑変性とは無関係 |
| 3 | ビマトプロスト | 緑内障・高眼圧症 | プロスタマイド受容体作動→房水流出促進→眼圧低下 |
| 4 ★ | アフリベルセプト | 加齢黄斑変性(滲出型)・糖尿病黄斑浮腫など | VEGF-A・VEGF-B・PIGFに結合するデコイ受容体型抗VEGF薬。硝子体内注射で投与 |
| 5 | アセタゾラミド | 緑内障・てんかん・高山病など | 炭酸脱水酵素阻害→房水産生抑制→眼圧低下 |
⚠️ 引っかけポイント:
・リパスジル(選択肢1)はROCK阻害薬で緑内障の点眼薬。加齢黄斑変性には用いない
・ピレノキシン(選択肢2)は白内障の進行抑制薬。眼科薬だが適応は全く異なる
・ビマトプロスト(選択肢3)はプロスタグランジン関連薬で緑内障の点眼薬
・アセタゾラミド(選択肢5)は炭酸脱水酵素阻害薬で緑内障・てんかん・高山病に使用
・リパスジル(選択肢1)はROCK阻害薬で緑内障の点眼薬。加齢黄斑変性には用いない
・ピレノキシン(選択肢2)は白内障の進行抑制薬。眼科薬だが適応は全く異なる
・ビマトプロスト(選択肢3)はプロスタグランジン関連薬で緑内障の点眼薬
・アセタゾラミド(選択肢5)は炭酸脱水酵素阻害薬で緑内障・てんかん・高山病に使用
臨床メモ
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薬剤師 あおい
加齢黄斑変性の抗VEGF薬はすべて硝子体内注射で投与します。点眼や内服ではなく眼科での注射処置が必要なため、患者さんへの説明として「眼に直接注射する治療」であることを正確に伝えることが大切です。定期的な通院が必要で、初期は月1回程度の注射が続きます。
薬剤師として特に注意したいのは注射後のフォローです。注射後に眼痛・充血・飛蚊症の増加・視力低下が現れた場合は眼内炎などの重篤な合併症の可能性があるため、「目がゴロゴロする」「かすみが増した」といった訴えを見逃さず速やかな受診を促しましょう。また、注射当日は洗顔・入浴・水泳を避けるよう指導されていることが多く、処方された抗菌薬点眼をきちんと使用できているか確認することも大切な役割です。
アフリベルセプトは加齢黄斑変性のほか、糖尿病黄斑浮腫・網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫にも適応があります。












