第111回
問86
必須問題|実務
成人に対する胸骨圧迫の最も適切な圧迫部位
問題文
成人に対する胸骨圧迫において、最も適切な圧迫部位はどれか。1つ選べ。
1
①
—
2
②
—
3
③
—
4
④
—
5
⑤
—
正解です!
胸骨圧迫は胸骨の下半分が正しい位置です。
不正解です。正解は 2(②:胸骨の下半分) です。
剣状突起より上の胸骨下半分が正しい圧迫部位です。
解説を見る
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正解:2(② 胸骨の下半分)
日本蘇生協議会(JRC)蘇生ガイドライン2020に基づく成人の胸骨圧迫:
・圧迫部位:胸骨の下半分(図の②の位置)
・圧迫の深さ:約5 cm(6 cmを超えない)
・圧迫の速さ:100〜120回/分
・圧迫後は完全に胸壁を元に戻す(リコイル)
・圧迫部位:胸骨の下半分(図の②の位置)
・圧迫の深さ:約5 cm(6 cmを超えない)
・圧迫の速さ:100〜120回/分
・圧迫後は完全に胸壁を元に戻す(リコイル)
| 選択肢 | 図の位置 | 解剖学的部位 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 1(①) | 最上部 | 鎖骨付近・胸骨上部 | × 胸骨上部は圧迫効率が低く不適切 |
| 2(②)★ | 上から2番目 | 胸骨の下半分 | ◯ JRCガイドライン2020の推奨部位 |
| 3(③) | 中央やや下 | 胸骨下端・剣状突起付近 | × 剣状突起部の圧迫は肝臓損傷リスクあり |
| 4(④) | 下部 | 剣状突起〜上腹部 | × 腹部圧迫となり不適切。内臓損傷リスク |
| 5(⑤) | 最下部 | 上腹部・心窩部 | × 胸骨から外れており圧迫効果なし |
⚠️ 引っかけポイント:
・選択肢1(①)は胸骨上部で、「心臓の上を押す」イメージで選びやすいが圧迫効率が低い
・選択肢3(③)・4(④)は「下すぎ」。剣状突起や腹部を押すと肝臓・腹部臓器の損傷リスクがある
・選択肢5(⑤)は胸骨から完全に外れており圧迫効果がない
・選択肢1(①)は胸骨上部で、「心臓の上を押す」イメージで選びやすいが圧迫効率が低い
・選択肢3(③)・4(④)は「下すぎ」。剣状突起や腹部を押すと肝臓・腹部臓器の損傷リスクがある
・選択肢5(⑤)は胸骨から完全に外れており圧迫効果がない
臨床メモ
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薬剤師 あおい
「胸骨の下半分」を手早く見つける実践的な方法として、胸の真ん中(胸骨の中央)に手を置き、少し下にずらすイメージが覚えやすいです。剣状突起(みぞおちの少し上にある小さな突起)を確認してその上の胸骨部分、と考えてもよいでしょう。
薬剤師も一次救命処置(BLS)の習得が求められる場面が増えています。院内研修や日本薬剤師会・日本病院薬剤師会のガイドラインでも、薬剤師のBLS習得が推奨されています。「圧迫の深さ5 cm・速さ100〜120回/分・完全なリコイル」の3点セットを、AEDの使い方とともに実技で身につけておくことが大切です。










