【第111回薬剤師国家試験】問121 人口ピラミッド及びその変遷 解説

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第111回 問121
第111回 問121
理論問題|衛生
人口ピラミッド及びその変遷
問121 人口ピラミッド及びその変遷に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ
1
ピラミッド型は、出生率が高く、人口増加が著しい場合にみられる。
2
ピラミッド型は、年少人口の年齢層が流出して生じる都市型である。
3
つぼ型は、つりがね型に比べ出生率がさらに低下した場合にみられる。
4
第二次世界大戦前、我が国の人口ピラミッドは、つぼ型であった。
5
現在、我が国の人口ピラミッドは、ひょうたん型である。
正解です!
ピラミッド型は出生率が高い発展途上国型。つぼ型はつりがね型よりさらに出生率が低下した超少子化型です。
×
不正解です。正解は 1 と 3 です。
解説で各型の特徴と日本の変遷を確認しましょう。
解説を見る
人口ピラミッドの型の整理
形状の特徴 出生率・死亡率 代表例
ピラミッド型 底辺が広く上が細い 出生率高・死亡率高 発展途上国、戦前の日本
つりがね型 上下がほぼ均等な釣鐘型 出生率低下・人口静止 先進国への移行期
つぼ型 底辺が狭くくびれている 出生率がさらに低下・人口減少 現在の日本・ドイツ
星型 中間層(生産年齢人口)が膨らんだ形 生産年齢人口が流入した都市型 大都市圏
ひょうたん型 中間層(生産年齢人口)がくびれた形 生産年齢人口が流出した農村型 過疎地・農村部

【各選択肢の解説】

選択肢記述判定・理由
1 ★ ピラミッド型は出生率が高く人口増加が著しい場合にみられる ◯ ピラミッド型は年少人口(底辺)が多く老年人口(頂点)が少ない形。出生率・死亡率ともに高い発展途上国や、かつての日本(戦前)にみられる。若い世代ほど人口が多いため人口増加が著しい
2 ピラミッド型は年少人口の年齢層が流出して生じる都市型である × 生産年齢人口が流入して中間層が膨らむのは星型(都市型)。生産年齢人口が流出して中間層がくびれるのはひょうたん型(農村型)。ピラミッド型は流出入とは無関係で、出生率・死亡率の高さによって生じる
3 ★ つぼ型はつりがね型に比べ出生率がさらに低下した場合にみられる ◯ つりがね型(出生率低下・人口静止)からさらに出生率が低下すると、底辺(年少人口)がさらに細くなりつぼ型となる。つぼ型は人口減少段階であり、現在の日本がこれに該当する
4 第二次世界大戦前の日本はつぼ型であった × 第二次世界大戦前の日本は出生率・死亡率ともに高く、ピラミッド型であった。つぼ型は少子高齢化が進んだ現代の日本の特徴
5 現在の日本の人口ピラミッドはひょうたん型である × 現在の日本は少子高齢化が進んだつぼ型。ひょうたん型は生産年齢人口が流出した農村型であり、日本全体の型には当てはまらない
⚠️ 引っかけポイント:
選択肢2:都市型=星型(生産年齢人口の流入)、農村型=ひょうたん型(生産年齢人口の流出)。ピラミッド型は流出入と無関係
選択肢4:戦前日本=ピラミッド型。つぼ型は現代日本
選択肢5:現代日本=つぼ型。ひょうたん型は大都市圏の局所的な型
臨床メモ
あおい
薬剤師 あおい

日本の人口ピラミッドのつぼ型化は、薬剤師の業務にも直結しています。高齢者人口の増加により多剤併用(ポリファーマシー)・認知症・フレイル対応が増え、在宅医療・地域包括ケアの需要が高まっています。一方で少子化により薬学部の志願者減少・薬剤師不足も懸念されています。

人口動態統計は毎年厚生労働省から発表され、出生率・死亡率・婚姻率などが把握できます。合計特殊出生率(TFR)は2023年に過去最低の1.20を記録しており、つぼ型の深化が続いています。

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