【第111回薬剤師国家試験】問51 油脂性基剤の識別 解説

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第111回 問51
第111回 問51
💊 必須問題|薬剤
油脂性基剤の識別
問題文
油脂性基剤はどれか。1つ選べ。
1
流動パラフィン
2
親水クリーム
3
加水ラノリン
4
マクロゴール軟膏
5
親水ワセリン
正解です!
素晴らしい!下の解説も確認してみましょう。
×
不正解です。正解は 1(流動パラフィン) です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
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軟膏基剤は大きく油脂性基剤・乳剤性基剤・水溶性基剤に分類されます。流動パラフィンは炭化水素系の油脂性基剤で、水を含まず疎水性です。他の基剤に混合して硬さ調節に使われます。

🔑 軟膏基剤の分類

油脂性基剤(水を含まない・疎水性):
 白色ワセリン・黄色ワセリン・流動パラフィン・白蝋・単軟膏など

乳剤性基剤(油と水を乳化):
 W/O型:加水ラノリン・コールドクリームなど
 O/W型:親水クリーム・親水ワセリンなど

水溶性基剤(油を含まない):
 マクロゴール軟膏(ポリエチレングリコール)など
選択肢基剤名分類特徴
1 ★ 流動パラフィン 油脂性基剤 炭化水素系。水を含まない。硬さ調節に使用
2 親水クリーム 乳剤性基剤(O/W型) 水中油型エマルション。皮膚への親水性・伸びがよい
3 加水ラノリン 乳剤性基剤(W/O型) 油中水型エマルション。吸水性が高い。羊毛脂に水を加えたもの
4 マクロゴール軟膏 水溶性基剤 ポリエチレングリコール(PEG)系。油を含まず水で洗い落とせる
5 親水ワセリン 乳剤性基剤(O/W型) ワセリンに界面活性剤を加えてO/W型にしたもの
⚠️ 引っかけポイント:
親水クリーム(選択肢2)は「クリーム」という名前から乳剤性基剤(O/W型)と判断できる。油脂性基剤ではない
加水ラノリン(選択肢3)は「加水」という名前から水が含まれているW/O型乳剤性基剤と判断できる
マクロゴール軟膏(選択肢4)はポリエチレングリコール(PEG)系の水溶性基剤。油を含まず水で洗い落とせる
親水ワセリン(選択肢5)は「ワセリン」という名がついているが、界面活性剤を配合してO/W型乳剤性基剤にしたもの。純粋な油脂性基剤ではない
臨床メモ
あおい
💊 薬剤師 あおい

軟膏基剤の選択は患者さんの皮膚状態や用途によって変わります。油脂性基剤(白色ワセリンなど)は保湿・保護効果が高く乾燥した皮膚に向いていますが、べたつきを嫌う患者さんには不向きです。O/W型乳剤性基剤(親水クリームなど)は伸びがよくべたつきが少ないため使用感が良好です。

マクロゴール軟膏(水溶性基剤)は水で洗い落とせるため創傷部位や滲出液の多い皮膚に適しています。ただしゴムを劣化させる性質があり、ゴム製品(コンドームなど)に付着しないよう注意が必要です。この点は服薬指導で伝えておくべき重要な情報です。

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