【第111回薬剤師国家試験】問54 スパスタブ型製剤の構造 解説

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第111回 問54
第111回 問54
💊 必須問題|薬剤
スパスタブ型製剤の構造
問題文
テオフィリン徐放性製剤に代表されるスパスタブ型製剤の構造はどれか。1つ選べ。
1
選択肢1
2
選択肢2
3
選択肢3
4
選択肢4
5
選択肢5
正解です!
素晴らしい!下の解説も確認してみましょう。
×
不正解です。正解は 1(速溶性・徐放性顆粒を混合した錠剤) です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
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スパスタブ型(spacetab)はスパンスルを錠剤化したもので、速溶性顆粒と徐放性または腸溶性顆粒の混合を打錠した構造です。テオドール®錠(テオフィリン)が代表例です。マルチプルユニット型に分類され、複数種類の顆粒が錠剤中に分散していることで段階的な薬物放出を実現します。

🔑 各選択肢の製剤構造
・選択肢1:速溶性・徐放性顆粒を錠剤に打錠したもの → スパスタブ型(spacetab)
・選択肢2:速溶性・徐放性顆粒をカプセルに充填したもの → スパンスル型(spansule)
・選択肢3:速放層と徐放層の二層構造錠(シングルユニット型)
・選択肢4:薬物をポリマーに均一分散させたマトリックス型錠剤(ワックスマトリックスなど)
・選択肢5:薬物含有コアを外層で覆った有核構造錠(プレスコーティング錠)
選択肢構造名特徴
1 ★ スパスタブ型(spacetab) スパンスルを錠剤化したもの。速溶性・徐放性(または腸溶性)顆粒の混合を打錠。テオドール®錠が代表
2 スパンスル型(spansule) 速溶性の顆粒と徐放性の顆粒を多種類カプセルに充填したもの。ボルタレンSR®カプセルなど
3 二層構造錠 速放層と徐放層を積層した錠剤。層ごとに異なる放出プロファイルを持つ
4 マトリックス型錠剤 薬物をポリマーマトリックスに分散。薬物がマトリックスから徐々に拡散・放出
5 有核構造錠(プレスコーティング錠) コア錠を外層で覆った構造。腸溶性コーティングや遅延放出に応用
⚠️ 引っかけポイント:
選択肢2(スパンスル型)も速溶性・徐放性顆粒を使うが、カプセルに充填した形式。スパスタブ型(錠剤)と混同しやすい最大の引っかけ
選択肢3(二層構造)は速放層と徐放層を明確に分けた錠剤。顆粒の混合圧縮とは異なる
選択肢4(マトリックス型)は薬物がポリマー全体に均一分散している。顆粒の混合ではない
選択肢5(有核構造)は内核と外層の2層構造。コアが徐放性、外層が速放性というタイプもある
臨床メモ
あおい
💊 薬剤師 あおい

テオドール®カプセルなどのスパスタブ型製剤は、カプセルを開けて中身を出して服用させてはいけません。カプセルを開封すると徐放性顆粒の構造が崩れ、薬物が一度に放出されて血中濃度が急上昇し、テオフィリン中毒(頻脈・嘔吐・痙攣)のリスクがあります。嚥下困難な患者さんへの対応では、必ず処方医や製薬会社に確認しましょう。

同様に、マトリックス型錠剤(コントロールリリース錠など)も粉砕・半割すると徐放機能が失われるため注意が必要です。「この薬は割ったり砕いたりしないでください」という指導が服薬安全の観点から非常に重要です。

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