【第111回薬剤師国家試験】問140 廃棄物に関する記述 解説

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第111回 問140
第111回 問140
理論問題|衛生
廃棄物に関する記述
問140 廃棄物に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ
1
一般廃棄物及び産業廃棄物の処理方法には中間処理や最終処理があり、これらの廃棄物の処理責任は市町村が有している。
2
医療機関などから排出される医療廃棄物で、感染性病原体が含まれるものは、特別管理一般廃棄物又は特別管理産業廃棄物に大別される。
3
感染症法(注)により入院措置が講ぜられる病床から排出された廃棄物は、感染性廃棄物である。
4
注射針を廃棄する場合、感染性廃棄物であることを容易に識別できるように、容器には赤色のバイオハザードマークをつけることが推奨されている。
5
産業廃棄物の不法投棄を防止するため、産業廃棄物の運搬から処分場までのプロセスを記録するシステムとしてPRTR制度がある。

(注)感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

正解です!
廃棄物の分類と処理責任を正確に把握できています。
×
不正解です。正解は 2 と 3 です。
解説で廃棄物の分類・処理責任・バイオハザードマークの色を確認しましょう。
解説を見る
廃棄物の処理責任と感染性廃棄物の分類
一般廃棄物の処理責任:市町村
産業廃棄物の処理責任:排出事業者(医療機関・企業等)
・感染性廃棄物(感染性病原体含む医療廃棄物):特別管理一般廃棄物または特別管理産業廃棄物に分類
・バイオハザードマークの色:赤=液状・泥状橙=固形状黄=鋭利なもの(注射針等)

【各選択肢の解説】

選択肢記述判定・理由
1 一般・産業廃棄物の処理責任:市町村が有する × 一般廃棄物の処理責任は市町村だが、産業廃棄物の処理責任は排出事業者にある。医療機関も排出事業者として産業廃棄物の処理責任を負う
2 ★ 感染性病原体含む医療廃棄物:特別管理一般廃棄物または特別管理産業廃棄物に分類 ◯ 感染性廃棄物は廃棄物処理法上、特別管理廃棄物として扱われる。排出施設が一般廃棄物を対象とする場合は特別管理一般廃棄物、産業廃棄物を対象とする事業場(医療機関等)からのものは特別管理産業廃棄物に大別される
3 ★ 感染症法による入院措置病床からの廃棄物:感染性廃棄物 ◯ 感染症法に基づく入院措置が講ぜられる病床(1類・2類感染症等の指定感染症病床)から排出された廃棄物は、その性状によらず感染性廃棄物として取り扱われる(形状・性状によらない「場所による判断」の代表例)
4 注射針廃棄容器:赤色のバイオハザードマーク × バイオハザードマークの色は種類によって異なる。注射針等の鋭利なもの(固体・鋭利)には黄色のマークが推奨されている。赤色は血液・体液などの液状・泥状のものに使用する。橙色は固形状の感染性廃棄物
5 産業廃棄物の運搬〜処分プロセスを記録:PRTR制度 × 産業廃棄物の運搬から処分までを記録・追跡するシステムはマニフェスト制度(産業廃棄物管理票制度)PRTR制度(化学物質排出移動量届出制度)は、事業者が化学物質の環境への排出量・移動量を届け出る制度であり、廃棄物追跡とは別の制度
⚠️ 引っかけポイント(選択肢順):
選択肢1:産業廃棄物の処理責任は「市町村」ではなく排出事業者
選択肢4:注射針(鋭利物)のバイオハザードマークは「赤」ではなく黄色。赤は液状・泥状
選択肢5:廃棄物追跡は「PRTR」ではなくマニフェスト制度。PRTRは化学物質の排出量届出制度
臨床メモ
あおい
薬剤師 あおい

薬局・病院薬剤師として注射針・輸液バッグ・使用済みアンプルなどの廃棄方法は日常業務に直結します。バイオハザードマークの色(黄=鋭利物、橙=固形状、赤=液状)と容器の使い分けを正確に把握しておくことは安全管理上も重要です。

マニフェスト制度は医療機関が産業廃棄物(感染性廃棄物含む)を処理業者に委託する際、交付・確認が義務付けられています。薬剤師が廃棄物管理に関わる場面では、マニフェストの交付・保管・確認の流れを理解しておくことが求められます。

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