【臨床検査値】心機能検査値のANP・BNP・CNPの違いは?

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フク太郎

心機能検査値のANP・BNP・CNPってどんな検査値なんだろう?

・臨床検査値のことを学びたい
・脳性ナトリウム利尿プチド(BNP)について知りたい

この記事はこういった悩みをもった方向けです。

あおい

こんにちは。薬剤師のあおい(@yaku_medical)です!

この記事では、心機能検査値の「心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)」「脳性ナトリウム利尿プチド(BNP)」「C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)」についてまとめていきます!

目次

【臨床検査値】心機能検査値のANP・BNP・CNPの違いは?

ナトリウム利尿ペプチドについて

🫀 ナトリウム利尿ペプチドの分類
名前と「分泌場所」の違いに注目!
ANP 心房性
分泌: 心房
腎臓に働き利尿を促進・血管拡張。
心不全や腎不全、透析の管理に有用。
最重要
BNP 脳性
分泌: 心室 (脳じゃない!)
心室への負荷(伸展ストレス)に応じて分泌される。
心不全の重症度判定に非常に有用。
CNP C型
分泌: 血管内皮・脳など
心臓からはわずかしか出ない。
💡 どっちだっけ?の覚え方
ANP
心房
Atrial
(心)
BNP
心室
Bedroom
(寝室 ➡ 心)
BNPは「脳(Brain)」ですが、分泌は「寝室(Bedroom)=心室」と覚えましょう!
📊 基準値(正常値)
ANP
43.0 pg/mL 以下
BNP
18.4 pg/mL 以下
※BNPは心室への負荷を鋭敏に反映するため重要です。

BNPとNT-proBNP値の心不全診断

🩺 BNPとNT-proBNPによる心不全診断
兄弟のような関係?生成の仕組み
心臓に負担がかかると、前駆体ホルモンである「proBNP」が分解され、BNPNT-proBNP1:1の割合で血中に放出されます。
proBNPの分解メカニズム
どちらを測定しても心不全の診断補助に使えますが、
NT-proBNPの方が血中で安定しており、半減期が長いのが特徴です。
📊 心不全診療の留意点(判定基準)
日本心不全学会が公表している、血中濃度と心不全の可能性の相関図です。
血中BNPやNT-proBNP値を用いた心不全診療の留意点
出典:日本心不全学会ホームページ

BNPによる指導Point

💊 BNP値の目安と指導ポイント
💡 ここが大切!
BNP値が基準値を超えている場合は、その「絶対値」だけでなく、
前回の値からの「変動」に注目することが大切です。
(例:ずっと高いまま安定しているのか、急激に上昇しているのか?)
18.4 以下 基準値内
潜在的な心不全の可能性は極めて低いです。
18.4 ~ 40 軽度上昇
直ちに治療が必要となる可能性は低いです。
(危険因子を持っていても経過観察レベル)
40 ~ 100 要検査
軽度の心不全の可能性があります。
胸部レントゲン、心電図、心エコー等の実施が勧められます。
100 ~ 200 治療対象の可能性あり
治療対象となる心不全の状態である可能性があります。
200 以上 治療対象
治療対象となる心不全の可能性が高いです。
要注意エリアです。
単位:pg/mL

Point

📝 絶対に覚える!重要ポイント
ナトリウム利尿ペプチドは3種類
ANP BNP CNP の3つがある。
BNPは「心室」の負荷を反映!
特にBNPは、心室への負荷の程度に鋭敏に反応する生化学マーカー。
(※脳(Brain)だけど心室!と覚えよう)
BNPの基準値は「18.4」以下
正常値は 18.4 pg/mL 以下
これを超えたら、値の変動に注意が必要。

関連問題

📝 確認問題(オリジナル)

ナトリウム利尿ペプチドに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)は、主に腎臓から分泌される。
  2. BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)は、主に脳の下垂体から分泌される。
  3. BNPは、心室への負荷(伸展ストレス)に応じて分泌が増加する。
  4. BNP値は、心不全の重症度を反映する指標として有用である。
  5. CNP(C型ナトリウム利尿ペプチド)は、主に心室筋から分泌される。
▼ タップして解答・解説を見る
正解: 3, 4
1. 誤り ❌

ANPは、その名の通り「心房」から分泌されます。
(腎臓に作用して利尿を促しますが、分泌場所は心臓です)

2. 誤り ❌

BNPは「脳性」という名前ですが、主に「心室」から分泌されます。
※Bedroom(寝室)のB!

3. 正しい ⭕

記述の通りです。心室に負担(伸展ストレス)がかかると、防御反応としてBNPが分泌されます。

4. 正しい ⭕

BNP値は心不全の重症度とよく相関するため、診断や経過観察に非常に有用なマーカーです。

5. 誤り ❌

CNPは、血管内皮細胞や脳などから分泌されます。心臓組織からはわずかしか産生されません。

まとめ

今回は、心機能検査値の「心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)」「脳性ナトリウム利尿プチド(BNP)」「C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)」についてまとめていきました。

あおい

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