


クレアチニンキナーゼ(CK)ってどんな検査値なんだろう?
・臨床検査値のことを学びたい
・クレアチニンキナーゼ(CK)について知りたい
この記事はこういった悩みをもった方向けです。



こんにちは。薬剤師のあおい(@yaku_medical)です!
この記事では、臨床検査値のクレアチニンキナーゼ(CK)についてまとめていきます!
【臨床検査値】クレアチニンキナーゼ(CK)ってどんな検査値?
クレアチニンキナーゼ(CK)とは?


CKは、クレアチンリン酸とADPから
クレアチンとATP(エネルギーの源)へ変換する酵素です。
CKは骨格筋・平滑筋・脳などに多く存在し、これらの部位に障害が起こると血液中に漏れ出して数値が増加します。特に骨格筋に最も多いため、CKの異常は筋肉系のトラブルを疑う重要な指標になります。
【CKの基準値】
※筋肉量に依存するため、一般的に男性の方が女性より1.5倍程度高くなります。
※U(ユニット):1分間に1μmolの基質を変換できる酵素量のこと。
🧩 CKの種類(アイソザイム)
CKは、筋肉由来の M(Muscle) と、脳由来の B(Brain) という2つのユニットが組み合わさった「2量体」として存在します。


主な存在場所: 骨格筋
割合: 骨格筋CKのほぼ100%


主な存在場所: 心臓
割合: CK-MM 80% / CK-MB 20%


主な存在場所: 脳
割合: 脳内CKのほぼ100%
※ 通常の血液検査で測定されるCKのほとんどは「CK-MM」です。「CK-BB」は血中にはほとんど認められず、「CK-MB」も異常がなければ0〜3%程度です。



どのタイプのCKが増加するかによって、疾患の推測をすることができます!
CKの種類と疾患の関係
どのタイプのCKが増加するかによって、疾患を推測できます!
CKが高い場合
CK値は個体差が大きく、軽い運動でも数倍に跳ね上がることがあります。疾患の早期発見には、単発の数値だけでなく「同じ人の数値変動」を追うことが大切です。
まずは1週間ほど運動を控えて再検査を行います。これで基準値内に戻れば異常なしと考えられます。数値が高いままなら筋肉疾患の可能性があります。
すぐに治療が必要な疾患であることは稀です。必要以上に不安に感じる必要はありませんが、経過観察は必要です。
大量の筋肉破壊が推測されます。流出したミオグロビンが腎臓に負担をかけ、「急性腎不全」を引き起こすリスクがあるため非常に危険な状態です。
CK値と薬剤的Point
CK値と関連が深い重大な副作用に「横紋筋融解症」があります。これは横紋筋(骨格筋・心筋)が壊れる疾患で、以下の薬剤を服用している際は特に注意が必要です。
| 注意すべき薬剤区分 | 代表的な薬剤・成分 |
|---|---|
| 脂質異常症治療薬 | ・HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系) ・フィブラート系 ※併用時は特にリスクが高まります |
| ニューキノロン系抗菌薬 | フレロキサシン、トシル酸トスフロキサシン、エノキサシン など |
| 抗精神病薬 | リスペリドン、クロルプロマジン、ハロペリドール など |
💡 薬剤師の視点:
筋肉痛、脱力感、赤褐色尿(ミオグロビン尿)などの症状に加え、CK値が急激に上昇した場合は直ちに服用を中止し、医師へ連絡するなどの対応が求められます。
Point
CKは骨格筋・平滑筋・脳などに多く存在し、これらの部位に障害が起こると血液中に漏れ出し、数値が増加します。
CKには、存在部位によって「CK-MM」「CK-MB」「CK-BB」という3種類のアイソザイム(仲間)がいます。
どのタイプのCKが増加しているかを調べることで、「どこの臓器に障害が起きているか」という疾患の推測が可能です。
(薬剤師あおいが解説:臨床検査値の基本)
関連問題
最後に
今回は、臨床検査値のクレアチニンキナーゼ(CK)についてまとめていきました。



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