【臨床検査値】腎機能検査値のBUN・Cre・eGFRの違いについて

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フク太郎

BUN・Cre・eGFRってどんな検査値なんだろう?

  • 臨床検査値のことを学びたい
  • 腎機能の検査値について知りたい

この記事はこういった悩みをもった方向けです。

あおい

こんにちは。 薬剤師のあおい (@yaku_medical)です!

この記事では、腎機能の検査値である「血中尿素窒素(BUN)」「血清クレアチニン(Cre)」「推定糸球体濾過量(eGFR)」についてまとめていきます!

目次

【臨床検査値】腎機能検査値のBUN・Cre・eGFRの違いについて

【臨床検査値】血中尿素窒素(BUN)・血清クレアチニン(Cre)・推定糸球体濾過量(eGFR)ってどんな検査値?

血中尿素窒素(BUN)・血清クレアチニン(Cre)・推定糸球体濾過量(eGFR)について

血中尿素窒素(BUN)・血清クレアチニン(Cre)・推定糸球体濾過量(eGFR)は、いずれも「腎機能を評価する」検査値です。

あおい

それぞれ、詳しく見ていきましょう!

血中尿素窒素(BUN)とは?

血中尿素窒素(BUN)は、肝臓アンモニア二酸化炭素をもとに作られる体内のタンパク質の代謝産物です。最終的に腎糸球体にろ過されて尿として排泄されます。
※腎機能が低下すると、BUNの排泄がしにくくなりBUN値が上昇します。

【BUNの基準値】
8~20 (mg/dL)

BUN(血中尿素窒素)具体例
高値となる要因・糸球体ろ過能の低下
BUNの蓄積による

・高タンパク食の摂取
タンパク分解亢進による

・消化管出血
→血液中のタンパク分解亢進による
低値となる要因・タンパク質の摂取不足
タンパク分解低下による

・肝不全など肝機能が悪い場合
血中尿素の産生低下による

血清クレアチニン(Cre)とは?

血清クレアチニン(Cre)は、主に筋肉で産生される代謝産物で腎糸球体で約98%がろ過されるため、腎糸球体ろ過能が低下すると高い値になります。

Creは、BUNに比べ、より腎機能を反映していると考えられています。

【Creの基準値】
男性:0.65~1.07(mg/dL)
女性:0.46~0.79(mg/dL)

※筋肉量の少ない女性では低い値になることがあります。

推定糸球体濾過量(eGFR)とは?

推定糸球体濾過量(eGFR)は、年齢とCreをもとに推定された糸球体ろ過量のことです。一般的にeGFRは、血清クレアチニン(Cre)を反映しており、慢性腎不全の重症度を表す指標として用いられています。

推定糸球体濾過量(eGFR)とは?

【eGFRの基準値】
90(mL/min/ 1.73m2)以上
※eGFRは、体表面積を標準的な体型(170cm,63kgの場合の体表面積1.73m2)に補正した値で表されています。

eGFRは、標準体型における腎臓の機能を表しているため、腎排泄型薬物の投与設計には、体格を考慮して、体表面積の未補正化をする必要があります。

<eGFRの推算式>

男性
eGFRCre(mL/min/1.73m2)= 194×年齢(-0.287)×Cr(-1.094)

女性
eGFRCre(mL/min/1.73m2)= 194×年齢(-0.287)×Cr(-1.094)×0.739

BUN/Creとは?

BUNは、腎機能以外の影響も受けやすいため、BUNが異常値を示す場合は、BUN/Cre比を確認することで原因を推測することができます。

BUN/Cre考えられる腎臓以外の要因
BUN/Cre>10・尿素窒素産生の亢進
→高タンパク食(食事の影響)、消化管出血、アミノ酸輸血 などによる

・循環血液量の減少
→下痢や嘔吐(脱水)、心不全、利尿薬 などによる

・タンパク異化亢進
→火傷、重症感染症、がん、高熱、テトラサイクリン系抗菌薬、副腎皮質ステロイド投与 などによる
BUN/Cre<10妊娠、多尿低タンパク食、重症肝不全 など

Point

①Creが高いときは、腎機能が低下している

②eGFRが低いときは、腎機能が低下している

③BUNが40以上のときは、腎機能が低下している可能性がある

BUNは、腎機能以外の影響も受けやすいため、BUNが異常値を示す場合は、BUN/Cre比10より乖離(かいり)していないかを確認する。

最後に

今回は、腎機能の検査値である「血中尿素窒素(BUN)」・「血清クレアチニン(Cre)」・「推定糸球体濾過量(eGFR)」についてまとめていきました。

あおい

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