【臨床検査値】乳酸脱水素酵素(LDH)ってどんな検査値?

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フク太郎

乳酸脱水素酵素(LDH)ってどんな検査値?

・臨床検査値のことを学びたい
・乳酸脱水素酵素(LDH)について知りたい

この記事はこういった悩みをもった方向けです。

あおい

こんにちは。薬剤師のあおい(@yaku_medical)です!

この記事では、臨床検査値の乳酸脱水素酵素(LDH)についてまとめていきます!

目次

【臨床検査値】乳酸脱水素酵素(LDH)ってどんな検査値?

乳酸脱水素酵素(LDH)とは?

乳酸脱水素酵素(LDH)とは?
LDH(乳酸脱水素酵素)は、体内でブドウ糖をエネルギーに変換するときに働く酵素です。
細胞内局在:ほとんどの細胞や臓器に存在
特に、腎臓・肝臓・膵臓・心筋・骨格筋・赤血球に多く含まれています。
これらの臓器に傷害が起こり、細胞が壊されると血液中に逸脱することで増加します。

【LDHの基準値】
124~222(U/L)

U(ユニット)とは,酵素活性量の単位で、至適条件で酵素が1分間1μmolの基質を変換することができる酵素の量が「1Uと定義されています。

LDHが増加すると?

LDHの増加だけをみて、どの臓器の傷害によるものかを特定するのは困難ですが、どこかの細胞が壊れてLDHが血液中に逸脱していることがわかります。

疑われる疾患

LDH値(U/L)疑われる疾患
123以下LDHサブユニット欠損症など
124~222基準範囲
223~350慢性肝炎、肝硬変、心不全、慢性腎炎など
350~500血液疾患、悪性腫瘍、筋ジストロフィーなど
500以上血液疾患、心筋梗塞、急性肝炎など
あおい

激しい運動などでも増加することがあります!

LDH/AST比

LDHと同様に様々な細胞内に存在するASTという酵素との比によって傷害されている臓器を推測することがあります。

あおい

ASTに関しては以前まとめていますので参考にしてみてください♪

疑われる疾患

LDH/AST疑われる疾患
<6~10肝疾患など
≒10心筋梗塞、肺梗塞など
>10悪性腫瘍など
>20~30白血病、悪性リンパ腫、溶血性疾患など

Point

①LDHの上昇は、どこかの細胞が壊れているサイン

②LDHの上昇だけで原因を特定するのは困難

→他の検査値などと組み合わせて総合的に見る必要があります。

最後に

今回は、臨床検査値の乳酸脱水素酵素(LDH)についてまとめていきました。

あおい

他の臨床検査値について知りたい方はこちらで紹介しています♪

»臨床検査値を学ぶ

より詳しく検査値のことを学びたい方は下記の書籍がわかりやすくてオススメです♪

»薬剤師のための基礎からの検査値の読み方 臨床検査専門医×薬剤師の視点
【臨床検査値】乳酸脱水素酵素(LDH)ってどんな検査値?

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