力価計算が難しくてよくわからない…
この記事はこういった悩みをもった薬学生向けです。
- 力価とは?
- 散剤計算・液剤計算のやり方をわかりやすく解説
- 比例式よりも、もっと早く解ける方法を解説
こんにちは。薬剤師のあおい(@yaku_medical)です。
今回は現場にでて使える散剤・液剤計算の方法を解説します!
最近では、力価計算を簡単にしてくれる計算機もあるので、参考にしてみてください。
散剤計算・液剤計算教えます!
力価とは?
まず初めに、散剤計算や内容液剤の計算をするときに出てくる用語についてご説明します。
「力価」とは、血圧の降下や痛みの緩和といった一定の効果を発揮するのに必要な薬の量に基づいた薬の強さを表す用語で、通常はミリグラムで表記されます。わかりやすくいうと、薬の効果を発揮させるのに必要な薬の量です。
「成分量」とは、有効成分のお薬の量のことで原薬量とも言います。
「製剤量」とは、色々な添加剤が加えられた製品としての量のことです。
10倍ルールについて【散剤計算】
10倍ルールとは、20%細粒なら20を10倍した、200㎎/gとなるという結果を覚えておき、これを計算に応用していく方法です。
10倍ルールについて【液剤計算】
内容液剤についても同様に0.08w/v%シロップなら、それを10倍した0.8mg/mLを覚えておき、これを計算に応用していきます。
練習問題【散剤計算】
まずは散剤の練習問題から解いていきましょう。
「成分量」とは、原薬量ともいい有効成分のお薬の量のことです。
「製剤量」とは、色々な添加剤が加えられた製品としての量のことです。
解説
文字や式に表すと長そうですが、やっていることは10倍にして割り算をするだけですので、数字によっては頭の中だけでもできてしまいます!
練習問題【内容液剤の計算】
では、同様に内容液剤の練習問題も解いてもましょう。
解説(まずは、10倍ルールを使って全体量を求めましょう)
こちらもやっていることはとてもシンプルですね!10倍にして割り算をするだけですね。今回は混合しているのでシプロへプタジンとブロムヘキシンを足して混合液としての全体量をもとめましょう。
解説(次に、賦形する単シロップの量を求めましょう)
混合液としての全体量がもとまったら、単シロップの賦形量をもとめていきます。
まとめ
今回は、散剤・内容液剤の計算方法について解説しました。
10倍ルールを使う場合は、散剤と液剤で単位が異なるので注意しましょう!
ポイントをまとめると以下の通りです。
比例式(A:B=C:D)を使っても解けるのですが、現場に出た時にはより早く計算するスキルが求められますので、早いうちからこちらの計算で慣れておくことをお勧めします。
お気軽にどうぞ!