薬剤師国家試験 第111回 問1

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第111回 問1
🔬 必須問題|物理・化学・生物
有機溶媒の比重と二液相分離
📋 問題文
水100 mLに、ある有機溶媒100 mLを加えると二液相が形成され、上層が水相となった。この有機溶媒はどれか。1つ選べ。
1
ジエチルエーテル
2
1-オクタノール
3
n-ヘキサン
4
トルエン
5
クロロホルム
🎉
正解です!
素晴らしい!下の解説も確認してみましょう。
😢
不正解です。正解は 5 クロロホルム です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
📖 解説を見る

「上層が水相になった」ということは、有機溶媒が水より重い(密度>1.0 g/mL)ことを意味します。密度の大きいものが下層に沈むためです。

🔑 ポイント:上層=軽い層、下層=重い層。
水(密度 1.0 g/mL)より重い有機溶媒 → 下層に来る。

選択肢の各溶媒の密度を確認しましょう。

溶媒 密度(g/mL) 水との比較 二層時の位置
ジエチルエーテル0.71水より軽い上層
1-オクタノール0.82水より軽い上層
n-ヘキサン0.66水より軽い上層
トルエン0.87水より軽い上層
クロロホルム ✅1.49水より重い下層

クロロホルム(CHCl₃)は塩素原子を3つ持つハロゲン化炭化水素で、密度約1.49 g/mLと水より著しく重いため、水と二層分離したときに下層となります。よって上層が水相になるのはクロロホルムの場合です。

💡 覚え方:ハロゲン(Cl・Br)を多く含む有機溶媒は重い!
CHCl₃(クロロホルム)・CCl₄(四塩化炭素)などは水より密度が大きく、下層になる定番物質です。
🏥 現場ではこう使う(あおいの実務メモ)
あおい
💊 薬剤師 あおい

クロロホルムは現在、麻酔薬としての使用は廃止されています。調剤薬局で直接扱う機会はほぼありません。

ただし、製剤の品質試験・脂溶性成分の抽出溶媒として製剤工程や研究室では今でも使われています。添付文書の「製法」欄や試験法の記載にクロロホルムが登場することがあるので、読んだときに「ああ、水より重い溶媒だな」とピンとくると◎です。

また、国試では「水より重い有機溶媒=ハロゲン化炭化水素」というセットで頻出です。CCl₄(四塩化炭素)も同じ理由で下層になるので、一緒に覚えておきましょう!

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