第111回
問48
💊 必須問題|薬剤
粉末X線回折パターンによる非晶質の識別
問題文
下図は、ある結晶多形を有する薬物の粉末X線回折パターンである。非晶質はどれか。1つ選べ。
1
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4
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5
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正解です!
素晴らしい!下の解説も確認してみましょう。
不正解です。正解は 5(パターン5・最下段) です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
解説を見る
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粉末X線回折(PXRD)では、結晶性固体は規則正しい格子構造から特定の角度で強いX線回折を示し、鋭いピークが現れます。一方、非晶質(アモルファス)は分子配列が不規則なため、特定の回折角でのピークがなく、なだらかなハローパターン(ブロードなドーム状の盛り上がり)のみが観察されます。
🔑 X線回折パターンの読み方
・鋭いピークが複数ある:結晶質(結晶多形を含む)
・ブロードなハローパターンのみ(ピークなし):非晶質(アモルファス)
図中のパターン1〜4はいずれも鋭いピークを示す結晶質(多形の違いはあっても結晶構造を持つ)。パターン5(最下段)は鋭いピークがなく、なだらかな曲線のみ → 非晶質
・鋭いピークが複数ある:結晶質(結晶多形を含む)
・ブロードなハローパターンのみ(ピークなし):非晶質(アモルファス)
図中のパターン1〜4はいずれも鋭いピークを示す結晶質(多形の違いはあっても結晶構造を持つ)。パターン5(最下段)は鋭いピークがなく、なだらかな曲線のみ → 非晶質
⚠️ 引っかけポイント:
・パターン4はピークが小さく非晶質に見えるかもしれないが、複数の鋭いピークが存在するため結晶質
・非晶質の判定基準は「鋭いピークが存在しない」こと。パターン5はまさにこの特徴を示している
・非晶質は溶解度・溶出速度が結晶質より高い傾向があるが、物理的安定性は低く結晶化しやすい
・パターン4はピークが小さく非晶質に見えるかもしれないが、複数の鋭いピークが存在するため結晶質
・非晶質の判定基準は「鋭いピークが存在しない」こと。パターン5はまさにこの特徴を示している
・非晶質は溶解度・溶出速度が結晶質より高い傾向があるが、物理的安定性は低く結晶化しやすい
臨床メモ
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💊 薬剤師 あおい
非晶質(アモルファス)製剤は結晶質より溶解度・溶出速度が高いため、難溶性薬物の吸収改善に利用されます。ただし非晶質は熱力学的に不安定で、保存中に結晶化して溶出特性が変化するリスクがあります。製剤設計では高分子ポリマーとの固体分散体(アモルファス固体分散体)にすることで安定化を図ることが多いです。
医薬品の結晶多形は溶解度・安定性・製造しやすさに影響するため、品質管理上非常に重要です。同じ薬物でも異なる多形(ポリモルフ)が存在することがあり、原薬のロットによって多形が異なると体内動態に影響することがあります。










