【薬剤師国家試験】代表的な薬の分布容積のゴロ教えます!(ゴロで覚える薬学)

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薬学生

薬の分布容積が覚えられない…

・暗記が苦手で中々覚えられない
・薬剤で使えるゴロを知りたい
・トランスポーター関連のゴロが知りたい

この記事はこういった悩みをもった薬学生向けです。

あおい

こんにちは。薬剤師のあおい(@yaku_medical)です!

この記事では、薬剤の範囲で使える代表的な薬の分布容積のゴロを紹介します!

私が当時実際に使っていたものを厳選してご紹介していきます!

私がおすすめする勉強方法はこちらでご紹介していますので、参考にしてみてください♪

目次

【薬剤師国家試験】代表的な薬の分布容積のゴロ教えます!(ゴロで覚える薬学)

分布容積とは?

🧪 分布容積(Vd)の定義と計算式

ある量の薬物を体内に投与した場合に得られる血中濃度と同じ濃度に希釈するために必要な、理論上の血液容積のことです。

Vd = Vp + Vt × ( fp / ft )
Vd:分布容積
Vp:血漿容積
Vt:組織容積
fp:血中タンパク非結合率
ft:組織内タンパク非結合率
💡 試験対策のコツ
  • fp(血中)が大きくなると、Vdは大きくなる
  • ft(組織)が大きくなると、Vdは小さくなる
🧪 分布容積(Vd)とは何か?

ある量の薬物を体内に投与した場合に得られる血中濃度と同じ濃度に希釈するために必要な、理論上の血液容積のことです。

分布容積(Vd)が大きい
血中濃度は低い
組織に移行しやすい
分布容積(Vd)が小さい
血中濃度は高い
血液中にとどまりやすい
💡 ポイント
分布容積は、あくまで「計算上の値」です。組織に薬がどんどん逃げていくと、血中濃度を同じ薄さにするためには広大な容積が必要になるため、Vdの値は大きくなります。

代表的な薬の分布容積のゴロ

チョー地獄の闇組織チンピラの全体液は、青や緑の血♪

🎵 代表的な薬の分布容積(Vd)ゴロ
チョー 地獄 組織
チンピラ全体液は、
チョー
チオペンタール
地獄
ジゴキシン
アミオダロン
アミトリプチリン
イミプラミン
組織
組織移行性が高い
(Vd > 全体液量)
チンピラ
アンチピリン
全体液
全体液量
エヴァンスブルー
インドシアニングリーン
血漿容積
💡 国家試験のポイント
  • チオペンタール、ジゴキシン、アミトリプチリン、イミプラミン、アミオダロンは、組織移行性が非常に高く、分布容積(Vd)が全体液量(約42L)より大きくなります。
  • アンチピリンは、全体液量(約42L)に等しい分布容積を持ちます。
  • エバンスブルー、インドシアニングリーンは、血漿タンパクと強く結合するため、血漿容積(約3L)に等しい分布容積となります。

分布容積の補足

💧 体液区分と容積の目安(体重70kgの場合)
全体液量(体重の60%)
42 L
血漿
5%
組織間液
15%
細胞内液
40%
細胞外液 (20%)
区分 割合 容積(目安)
血漿(血) 5% 約 3 L
細胞外液 20% 約 14 L
全体液 60% 約 42 L

Vd=血漿容積+組織容積の場合のイメージ

📦 分布容積のモデル:血漿容積と組織容積
血漿
組織
Vd = 血漿容積 + 組織容積
💡 国家試験のポイント

分布容積(Vd)は、薬物が存在する「血漿のスペース」と、移行した先の「組織のスペース」の合計として考えます。

  • 薬物が組織に強く結合すると、計算上の「組織容積」が非常に大きくなり、Vd も巨大になります。
  • 逆に、薬物が血漿中に留まる場合、組織容積の寄与が小さくなるため、Vd は血漿容積(約3L)に近づきます。

Vd=血漿容積の場合のイメージ

🚩 Vd = 血漿容積 となるケース
血漿
組織
Vd ≒ 血漿容積(約3L)
肝機能検査薬
インドシアニングリーン
循環血流量測定薬
エバンスブルー
💡 なぜ血漿容積に等しくなるのか?

これらの薬物は血漿タンパク(アルブミンなど)と極めて強く結合するため、血管の外へ移行することができません。

  • 「血管の中から出ていかない」=「分布する範囲が血漿のみに限られる」ため、Vd は最小値の約3Lとなります。

Vd=全体液量の場合のイメージ

🚩 Vd = 全体液量 となるケース
血漿
組織
Vd ≒ 全体液量
約 42 L
※標準的な体重70kgの成人の場合(体重の60%)
代表的な薬物
アンチピリン
💡 なぜ全体液量に等しくなるのか?

アンチピリンは、血漿タンパク結合も組織結合もほとんど行わないため、体内の水分全体に均一に分布します。

⚠️ 注意: 体重が異なれば全体液量も変わるため、試験問題で「50kgの人では?」と問われた場合は、$50 \times 0.6 = 30\text{L}$ として計算する必要があります。

Vd>全体液量の場合のイメージ

🚩 Vd > 全体液量 となるケース
血漿
組織
Vd > 全体液量
( > 約 42 L )
※標準的な体重70kgの成人の場合(体重の60%)
ジゴキシン
(心筋結合が強い)
チオペンタール
(脂肪組織へ蓄積)
💡 なぜ全体液量を超えるのか?

薬物が組織(心筋、脂肪、骨など)に極めて強く結合するため、血液中にはほとんど残りません。

  • 血中濃度が極端に低くなるため、計算上の容積(Vd)は実際の体液量をはるかに超え、数百リットルという数値になることもあります。

関連問題

📝 実戦問題1:計算と性質(オリジナル)

薬物 A の分布容積について正しい記述はどれか。2つ選べ。

1:血漿タンパク結合率が低下すると、分布容積は減少する。
2:組織結合性が増大すると、分布容積は増大する。
3:アンチピリンの分布容積は、標準的な成人で約 3 L である。
4:ジゴキシンの分布容積は、全体液量よりも大きい。
▼ 正解と解説を見る
正解: 2、4
  • 1:× 血漿タンパク結合率が低下(fpが増大)すると、血管外へ逃げやすくなるためVdは増大します。
  • 2:○ 組織に強く結合(ftが減少)するほど、Vdの式における Vt × (fp/ft) の値が大きくなり、Vdは増大します。
  • 3:× アンチピリンは「全体液」に分布するため、標準的成人(70kg)では約 42 L です。3Lは血漿容積(エバンスブルー等)の値です。
  • 4:○ ジゴキシンは「チョー地獄(ジゴキ)の闇組織」のゴロ通り、組織移行性が高くVd > 全体液量となります。
📝 実戦問題2:計算(オリジナル)

体重 50 kg の患者にアンチピリンを投与した。この患者におけるアンチピリンの理論上の分布容積 (L) として、最も近い値はどれか。 ただし、この患者の全体液量は体重の 60 % とする。

1:3 L 2:10 L 3:30 L 4:42 L
▼ 正解と解説を見る
正解: 3
💡 解法のポイント

1. アンチピリンの Vd = 全体液量 であることを思い出す。
2. 標準(70kg)の42Lをそのまま選ばないよう注意!
3. 患者の体重に合わせて計算: 50 kg × 0.6 = 30 L

まとめ

今回は、薬剤師国家試験対策として薬剤で使える代表的な薬の分布容積のゴロをご紹介しました。

ゴロで覚える薬学シリーズでは、使いやすいゴロ覚え方をご紹介しています。

暗記の手助けとなれば幸いです!

あおい

薬剤師国家試験に向けて他のゴロが知りたい方はこちらで紹介しています♪

»ゴロで覚える薬学

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