第111回
問61
必須問題|病態・薬物治療
喀血を生じる疾患
問61(必須)
喀血を生じる疾患はどれか。1つ選べ。
1
気管支拡張症
—
2
出血性腸炎
—
3
くも膜下出血
—
4
胃潰瘍
—
5
胃食道逆流症
—
正解です!
解説で喀血・吐血の違いと代表疾患を確認しましょう。
不正解です。正解は 1 です。
解説で喀血・吐血の違いと代表疾患を確認しましょう。
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喀血(かっけつ)とは、気道・肺の血管からの出血が咳とともに口から排出されるものです。気管支拡張症は気管支壁の炎症・破壊により気管支が拡張し、周囲の血管が傷つきやすくなるため喀血の代表的原因疾患です。
喀血と吐血の違い(重要)
| 喀血(かっけつ) | 吐血(とけつ) | |
| 出血源 | 気道・肺(Treitz靭帯より上位の呼吸器) | 消化管(食道・胃・十二指腸等) |
| 排出様式 | 咳とともに | 嘔吐とともに |
| 色・性状 | 鮮紅色・泡沫状・アルカリ性 | 暗赤色〜コーヒー残渣様・酸性 |
| 代表疾患 | 気管支拡張症・肺結核・肺がん・肺炎 | 胃潰瘍・食道静脈瘤・胃がん |
各選択肢の解説
◯ 1 気管支拡張症:気管支壁の慢性炎症・破壊→気管支拡張→周囲血管の損傷→喀血。膿性痰・慢性咳嗽も特徴
× 2 出血性腸炎:大腸からの出血→血便(下血)。喀血ではない
× 3 くも膜下出血:脳動脈瘤破裂による頭蓋内出血。「突然の激しい頭痛」が特徴。喀血ではない
× 4 胃潰瘍:消化管出血→吐血(コーヒー残渣様)・タール便。喀血ではない
× 5 胃食道逆流症(GERD):胸焼け・呑酸が主症状。出血が起きても吐血。喀血ではない
◯ 1 気管支拡張症:気管支壁の慢性炎症・破壊→気管支拡張→周囲血管の損傷→喀血。膿性痰・慢性咳嗽も特徴
× 2 出血性腸炎:大腸からの出血→血便(下血)。喀血ではない
× 3 くも膜下出血:脳動脈瘤破裂による頭蓋内出血。「突然の激しい頭痛」が特徴。喀血ではない
× 4 胃潰瘍:消化管出血→吐血(コーヒー残渣様)・タール便。喀血ではない
× 5 胃食道逆流症(GERD):胸焼け・呑酸が主症状。出血が起きても吐血。喀血ではない
引っかけポイント:
・選択肢4(胃潰瘍):出血する疾患だが「吐血」であって「喀血」ではない。喀血=呼吸器、吐血=消化器の出血という区別が本問の核心
・喀血の主な原因:気管支拡張症・肺結核・肺がん・肺炎・肺血栓塞栓症をセットで記憶する
・「喀血は鮮紅色・泡沫状」「吐血は暗赤色・コーヒー残渣様」という外見の違いも重要
・選択肢4(胃潰瘍):出血する疾患だが「吐血」であって「喀血」ではない。喀血=呼吸器、吐血=消化器の出血という区別が本問の核心
・喀血の主な原因:気管支拡張症・肺結核・肺がん・肺炎・肺血栓塞栓症をセットで記憶する
・「喀血は鮮紅色・泡沫状」「吐血は暗赤色・コーヒー残渣様」という外見の違いも重要
臨床メモ▼


薬剤師 あおい
気管支拡張症は、繰り返す気道感染(百日咳・麻疹・結核等)や気道の先天的異常(カルタジナー症候群等)が原因で気管支が不可逆的に拡張する疾患です。治療の柱は感染予防・痰の排出促進(去痰薬・体位ドレナージ)・急性増悪時の抗菌薬投与です。
大量喀血(200mL/日以上)は生命に関わる緊急事態です。患者さんが「血の混じった痰が出た」と訴えた場合、量・色・咳との関係を確認して喀血か吐血かを判断し、速やかに医師に報告することが重要です。










