第111回
問62
必須問題|病態・薬物治療
痛風発作治療薬として最も適切な薬
問62(必須)
痛風発作治療薬として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1
アロプリノール
—
2
ダパグリフロジン
—
3
ナプロキセン
—
4
ラスブリカーゼ
—
5
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム
—
正解です!
解説で痛風発作の治療と予防を確認しましょう。
不正解です。正解は 3 です。
解説で痛風発作の治療と予防を確認しましょう。
解説を見る▼
痛風発作は尿酸塩結晶が関節内に沈着し、好中球が尿酸塩を貪食する際の炎症反応が原因です。発作中の治療は炎症・疼痛の緩和が目的であり、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が第一選択です。ナプロキセンはNSAIDsのひとつです。
痛風発作の治療薬(炎症・疼痛緩和)
① NSAIDs(第一選択):インドメタシン・ナプロキセン等。COX阻害→PGE₂産生↓→抗炎症・鎮痛
② コルヒチン:チューブリン重合阻害→好中球の遊走・貪食↓。発作予防にも使用。発作初期(24時間以内)に有効
③ 副腎皮質ステロイド:NSAIDsが使えない場合(腎不全等)に使用
⚠️ 発作中に尿酸降下薬(アロプリノール等)を開始・変更するとかえって発作が遷延するため禁忌
① NSAIDs(第一選択):インドメタシン・ナプロキセン等。COX阻害→PGE₂産生↓→抗炎症・鎮痛
② コルヒチン:チューブリン重合阻害→好中球の遊走・貪食↓。発作予防にも使用。発作初期(24時間以内)に有効
③ 副腎皮質ステロイド:NSAIDsが使えない場合(腎不全等)に使用
⚠️ 発作中に尿酸降下薬(アロプリノール等)を開始・変更するとかえって発作が遷延するため禁忌
各選択肢の解説
× 1 アロプリノール:XO阻害薬(尿酸生成抑制)。発作中は禁忌。発作消退後の尿酸値コントロールに使用
× 2 ダパグリフロジン:SGLT2阻害薬(糖尿病・心不全治療薬)。尿酸低下作用もあるが、痛風発作治療薬ではない
◯ 3 ナプロキセン:NSAIDs(プロピオン酸系)。痛風発作の第一選択薬として使用。COX阻害→炎症・疼痛緩和
× 4 ラスブリカーゼ:遺伝子組換えウリカーゼ。尿酸をアラントインに分解。腫瘍崩壊症候群の高尿酸血症治療薬(注射)。痛風発作治療薬ではない
× 5 クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム:尿アルカリ化薬。尿酸の尿中溶解度を上昇させて尿路結石を予防。痛風発作の治療ではない
× 1 アロプリノール:XO阻害薬(尿酸生成抑制)。発作中は禁忌。発作消退後の尿酸値コントロールに使用
× 2 ダパグリフロジン:SGLT2阻害薬(糖尿病・心不全治療薬)。尿酸低下作用もあるが、痛風発作治療薬ではない
◯ 3 ナプロキセン:NSAIDs(プロピオン酸系)。痛風発作の第一選択薬として使用。COX阻害→炎症・疼痛緩和
× 4 ラスブリカーゼ:遺伝子組換えウリカーゼ。尿酸をアラントインに分解。腫瘍崩壊症候群の高尿酸血症治療薬(注射)。痛風発作治療薬ではない
× 5 クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム:尿アルカリ化薬。尿酸の尿中溶解度を上昇させて尿路結石を予防。痛風発作の治療ではない
| 薬剤 | 目的 | 使用タイミング・機序 |
| NSAIDs(ナプロキセン等)★ | 発作治療 | COX阻害→PGE₂↓→抗炎症・鎮痛。発作中の第一選択 |
| コルヒチン | 発作治療・予防 | 好中球遊走阻害。発作初期(24h以内)・予防的少量投与 |
| アロプリノール・フェブキソスタット等 | 発作予防(尿酸降下) | XO阻害→尿酸産生↓。発作消退後に開始。発作中は禁忌 |
| クエン酸K・Na | 尿路結石予防 | 尿アルカリ化→尿酸溶解度↑→結石予防 |
引っかけポイント:
・選択肢1(アロプリノール):痛風に使う薬として有名だが、発作中の開始・変更は禁忌。発作消退後の尿酸値管理薬
・「痛風発作 = 炎症の治療」。尿酸を下げる薬(アロプリノール・ベンズブロマロン等)は発作治療薬ではなく予防薬と区別する
・選択肢1(アロプリノール):痛風に使う薬として有名だが、発作中の開始・変更は禁忌。発作消退後の尿酸値管理薬
・「痛風発作 = 炎症の治療」。尿酸を下げる薬(アロプリノール・ベンズブロマロン等)は発作治療薬ではなく予防薬と区別する
臨床メモ▼


薬剤師 あおい
「痛風発作が起きたからアロプリノールを飲もう」と考える患者さんが多いですが、これは逆効果です。発作中に尿酸降下薬を開始・変更すると血中尿酸値が急激に変動し、関節内の尿酸塩結晶が動いてかえって発作が長引いたり悪化したりすることがあります。
患者さんへの服薬指導では「発作中はNSAIDs(痛み止め)で炎症を抑え、発作が治まってから尿酸を下げる薬を続けてください」と伝えることが重要です。また痛風発作の誘因(アルコール・プリン体の多い食事・脱水・急激な運動)の生活指導も薬剤師の大切な役割です。










