第111回
問64
必須問題|病態・薬物治療
シクロスポリン点眼液が使用される眼疾患
問64(必須)
シクロスポリン点眼液が使用される眼疾患はどれか。1つ選べ。
1
白内障
—
2
春季カタル
—
3
感染性角膜炎
—
4
加齢黄斑変性
—
5
緑内障
—
正解です!
解説で春季カタルとシクロスポリン点眼の関係を確認しましょう。
不正解です。正解は 2 です。
解説で春季カタルとシクロスポリン点眼の関係を確認しましょう。
解説を見る▼
シクロスポリン点眼液(パピロックミニ®)は、春季カタルの治療に用いられる免疫抑制性点眼薬です。シクロスポリンはカルシニューリン阻害薬であり、T細胞の活性化を抑制してアレルギー性炎症を鎮めます。
春季カタルとは
・重症アレルギー性結膜炎の一種(I型アレルギー)
・主に10歳以下の男児に多く、春〜夏に悪化(「春季」の名前の由来)
・症状:強い眼痒感・流涙・眼脂・巨大乳頭(角膜上縁の結膜に石垣状乳頭増殖)
・重症例では角膜潰瘍・シールド潰瘍を合併することがある
・治療:抗アレルギー点眼薬(第一選択)→効果不十分な場合にシクロスポリン点眼液やステロイド点眼薬
・重症アレルギー性結膜炎の一種(I型アレルギー)
・主に10歳以下の男児に多く、春〜夏に悪化(「春季」の名前の由来)
・症状:強い眼痒感・流涙・眼脂・巨大乳頭(角膜上縁の結膜に石垣状乳頭増殖)
・重症例では角膜潰瘍・シールド潰瘍を合併することがある
・治療:抗アレルギー点眼薬(第一選択)→効果不十分な場合にシクロスポリン点眼液やステロイド点眼薬
各選択肢の解説
× 1 白内障:水晶体の混濁。手術(超音波乳化吸引術+眼内レンズ挿入)が根本治療。シクロスポリン適応なし
◯ 2 春季カタル:重症アレルギー性結膜炎。シクロスポリン点眼液(パピロックミニ®)が適応
× 3 感染性角膜炎:細菌・真菌・ウイルス等による角膜感染症。抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬を使用。免疫抑制薬は禁忌
× 4 加齢黄斑変性:黄斑部の変性。抗VEGF薬(ラニビズマブ・アフリベルセプト等)の硝子体内注射が主な治療
× 5 緑内障:眼圧上昇による視神経障害。眼圧降下薬(β遮断薬・PG系・炭酸脱水酵素阻害薬等)を使用
× 1 白内障:水晶体の混濁。手術(超音波乳化吸引術+眼内レンズ挿入)が根本治療。シクロスポリン適応なし
◯ 2 春季カタル:重症アレルギー性結膜炎。シクロスポリン点眼液(パピロックミニ®)が適応
× 3 感染性角膜炎:細菌・真菌・ウイルス等による角膜感染症。抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬を使用。免疫抑制薬は禁忌
× 4 加齢黄斑変性:黄斑部の変性。抗VEGF薬(ラニビズマブ・アフリベルセプト等)の硝子体内注射が主な治療
× 5 緑内障:眼圧上昇による視神経障害。眼圧降下薬(β遮断薬・PG系・炭酸脱水酵素阻害薬等)を使用
| 眼疾患 | 主な治療薬・特徴 |
| 春季カタル ★ | シクロスポリン点眼液(パピロックミニ®)・抗アレルギー点眼・ステロイド点眼 |
| 白内障 | 手術(超音波乳化吸引術)。ピレノキシン点眼は進行抑制(根治でなく) |
| 緑内障 | 眼圧降下薬(PG系・β遮断薬・CAI・α₂アゴニスト等) |
| 加齢黄斑変性 | 抗VEGF薬硝子体内注射(ラニビズマブ・アフリベルセプト・ファリシマブ等) |
| 感染性角膜炎 | 原因に応じた抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬。免疫抑制薬は禁忌 |
引っかけポイント:
・選択肢3(感染性角膜炎):感染症に免疫抑制薬(シクロスポリン)を使うと感染が悪化するため禁忌。「感染 × 免疫抑制」は原則NG
・シクロスポリン点眼液は「春季カタル専用」と覚える。全身性シクロスポリン(サンディミュン®・ネオーラル®)とは投与経路・適応が全く異なる
・選択肢3(感染性角膜炎):感染症に免疫抑制薬(シクロスポリン)を使うと感染が悪化するため禁忌。「感染 × 免疫抑制」は原則NG
・シクロスポリン点眼液は「春季カタル専用」と覚える。全身性シクロスポリン(サンディミュン®・ネオーラル®)とは投与経路・適応が全く異なる
臨床メモ▼


薬剤師 あおい
シクロスポリン点眼液(パピロックミニ®)は懸濁性点眼液なので、使用前によく振る必要があります。また1回使い捨てのユニット型製剤で、開封後は直ちに使用が原則です。服薬指導では「よく振ってから点眼」「余った液は捨てる」の2点を必ず伝えましょう。
春季カタルは子どもに多い疾患のため、保護者への説明が重要です。「目をこすると角膜を傷つける」「花粉・ダニ等のアレルゲン回避」「エアコンフィルターの清掃」なども合わせて指導することで、症状の改善・再発予防につながります。










