薬剤師国家試験で使える生物のゴロが知りたい…
・暗記が苦手で中々覚えられない
・覚えやすいゴロが知りたい!
この記事はこういった悩みをもった薬学生向けです。
こんにちは。薬剤師のあおい(@yaku_medical)です!
この記事では私が学生の頃によく使っていたゴロを紹介します!
今回は【生物】で使えるもので三尖弁、僧帽弁、呼息筋、アウエルバッハ神経叢、マイスネル神経叢、表皮の構造、桿体細胞のゴロを紹介します。
- 三尖弁・僧帽弁のゴロ
- 呼吸筋(吸息筋・呼息筋)のゴロ
- アウエルバッハ神経叢のゴロ
- マイスネル神経叢のゴロ
- 表皮の構造のゴロ
- 桿体細胞のゴロ
- 関連問題
【薬剤師国家試験】三尖弁・僧帽弁・呼吸筋等のゴロ教えます!(ゴロで覚える薬学)
三尖弁・僧帽弁のゴロ
うさんくさそう♪
心臓内には以下の4つの弁があります。
・肺動脈弁
・大動脈弁
・僧帽弁
・三尖弁
肺動脈弁は、右心室と肺につながる血管である肺動脈の開口部に存在します。
3枚の半月形の弁膜からなることから半月弁とも呼ばれます。
心臓が拡大したときに閉じて血液の逆流を防ぐ働きがあります。
大動脈弁は、左心室の出口に存在し、心臓が大動脈を経由して全身に血液を送り出す際に、血液が逆流するのを防ぐ働きがあります。
僧帽弁は、左心房と左心室との間に存在し、血液が逆流するのを防ぐ働きがあります。
三尖弁は、右心房と右心室との間に存在し、血液が逆流するのを防ぐ働きがあります。
呼吸筋(吸息筋・呼息筋)のゴロ
姑息(こそく)やない?
呼吸器を勉強する上で肺の構造を知ることは大切です。
肺は左右非対称の臓器で上葉・中葉・下葉の3葉からなる右葉と上葉・下葉の2葉からなる左葉から構成されています。
【国家試験対策情報】
国家試験ではどっちが3葉でどっちが2葉だったか問われることがあります。
覚え方は、「肺」という漢字を思い浮かべたときに左辺は4画、右辺は5画ですので、左(左葉)が2葉、右(右葉)が3葉と覚えてしまってもいいかなと思います!
吸息時には、外助間筋・横隔膜が収縮し、胸腔容積が増大します。
呼息時には、外助間筋・横隔膜が弛緩し、胸腔容積が減少します。
こちらは文字で書かれても分かりにくいと思いますので、イメージ画像を作ってみましたのでご参考ください。
腸神経細胞(アウエルバッハ神経叢)のゴロ
マッチョなバッハ♪
消化器系の筋肉は主に平滑筋からなり、筋層は内側の輪走筋と外側の縦走筋からなります。
腸の運動には自律神経系の他に、内在神経系も関与しており、腸内神経系のアウエルバッハ神経叢やマイスネル神経叢は神経線維を伸ばし、腸管平滑筋を支配しています。
アウエルバッハ神経叢は、消化管にある平滑筋の運動調節に関与しています。
マイスネル神経叢は、粘膜下層に埋まっており、主に粘膜の分泌や吸収などに関与しています。
腸神経細胞(マイスネル神経叢)のゴロ
埋 ス ネ ル♪
皮膚の構造(表皮)のゴロ
か た か ゆ き♪
皮膚の構造は、表皮(ひょうひ)・真皮(しんぴ)・皮下組織(ひかそしき)の3層から構成されています。
表皮は、外側から「角質層(かくしつそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」の4つの層からなり、神経や血管がなく、ほとんどがケラチノサイト(角化細胞)からなり、ケラチンを合成しています。
有棘層(ゆうきょくそう)には、骨髄由来の樹状細胞であるランゲルハンス細胞が存在し、抗原提示細胞として免疫応答に関与しています。
※膵臓のランゲルハンス島とは異なるものです。
真皮は、血管、神経、リンパ管が存在し、触覚受容器であるマイスネル小体なども存在しています。
※腸神経細胞のマイスネル神経叢とは異なるものです。
皮下組織は、皮下脂肪組織とも言われ、脂肪を多く含んでおり皮下注射などの注射部位ともなっています。
眼球組織(桿体細胞)のゴロ
ピ ッ カ ー ン♪
眼の網膜には、視細胞(光受容細胞)には桿体細胞と錐体細胞の2種類があります。
桿体細胞は、光の強弱を感知し、錐体細胞は色や形を感知しています。
関連問題
次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.三尖弁は、右心房と右心室の間に存在し、流れる血液の逆流を防ぐ。
2.呼息時には、外助間筋が弛緩し、胸腔の容積が減少する。
3.小腸の粘膜下層には、アウ工ルバッハ神経叢がある。
4.皮膚の角質層は皮膚を構成する層の中で最も厚いため、薬物経費吸収における最大の障壁となる。
5.網膜には視細胞(光受容細胞)と呼ばれる桿体細胞と錐体細胞があり、桿体細胞は色や形を識別する。
【解説】
1.〇
記述の通り。(オリジナル)
2.〇
呼息時には、外助間筋・横隔膜が弛緩し、胸腔容積が減少する。吸息時には、外助間筋・横隔膜が収縮し、胸腔の容積が増大する。(103回問 111出題)
3.×
小腸の粘膜下層には、マイスネル神経叢があリ、粘膜下神経叢といわれる。アウエルバッハ神経叢は、小腸の平滑筋層の聞に存在し、筋層間神経叢といわれます。(90回問 49出題)
4.×
角質層は、表皮の最も外側にある厚さ10~15μm程度の薄い層で、バリア機能を有しており薬物の経皮吸収の律速部位となる。(第105回 169出題)
5.×
桿体細胞は、主に周辺網膜に広く分布し、明るさ(光)を感知します。一方、錐体細胞は、黄斑部に密集しており、色や形を認識します。(オリジナル)
答え.1,2
まとめ
今回は薬剤師国家試験対策として生物の範囲で使える三尖弁、僧帽弁、呼息筋、アウエルバッハ神経叢、マイスネル神経叢、表皮の構造、桿体細胞のゴロを紹介致しました。
ゴロで覚える薬学シリーズでは、使いやすいゴロや覚え方をご紹介しています。
暗記の手助けとなれば幸いです!
薬剤師国家試験に向けて他のゴロが知りたい方はこちらで紹介しています♪
薬剤師国家試験に向けておすすめの勉強法についてもご紹介していますのでご参考にしてみてください♪
お気軽にどうぞ!