【臨床検査値】腎機能検査値のBUN・Cre・eGFRの違いについて

  • URLをコピーしました!
フク太郎

BUN・Cre・eGFRってどんな検査値なんだろう?

・臨床検査値のことを学びたい
・腎機能の検査値について知りたい

この記事はこういった悩みをもった方向けです。

あおい

こんにちは。薬剤師のあおい(@yaku_medical)です!

この記事では、腎機能の検査値である「血中尿素窒素(BUN)」「血清クレアチニン(Cre)」「推定糸球体濾過量(eGFR)」についてまとめていきます!

目次

【臨床検査値】腎機能検査値のBUN・Cre・eGFRの違いについて

血中尿素窒素(BUN)・血清クレアチニン(Cre)・推定糸球体濾過量(eGFR)について

血中尿素窒素(BUN)・血清クレアチニン(Cre)・推定糸球体濾過量(eGFR)は、いずれも「腎機能を評価する」検査値です。

あおい

それぞれ、詳しく見ていきましょう!

血中尿素窒素(BUN)とは?

🩸 BUN(血中尿素窒素)とは?
体内のタンパク質の「燃えカス」です。
肝臓でアンモニアから作られ、最終的に腎臓からオシッコとして捨てられます。
基準値
8 〜 20 mg/dL
📈 高値になる原因 (20以上)
🚧 捨てられない(排泄低下)
・腎機能低下(糸球体ろ過値の低下)
・尿路閉塞(結石・腫瘍など)
🏭 作りすぎ(産生亢進)
消化管出血
(血液=タンパク質!自分の血を消化吸収してしまうため)
・高タンパク食
・タンパク異化亢進(がん、高熱、ステロイド)
📉 低値になる原因 (8以下)
🏚️ 作れない(産生低下)
重篤な肝不全
(肝臓工場が壊れてBUNを作れない)
🥕 材料がない(摂取不足)
・低タンパク食
・栄養失調

血清クレアチニン(Cre)とは?

💪 Cre(血清クレアチニン)とは?
筋肉を動かした時に出る「燃えカス」です。
筋肉の量に比例して作られ、腎臓から捨てられます。
※食事などの影響を受けにくいため、腎機能の指標としてBUNより優秀です。
男性
🧔🏻‍♂️
0.65〜1.07 mg/dL
(筋肉が多い=高め)
女性
👩🏻
0.46〜0.79 mg/dL
(筋肉が少ない=低め)
📈 高値になる原因
🚧 腎機能の低下
糸球体でろ過できずに溜まってしまう状態。
※Creが上がる=腎機能はかなり悪い(半分以下)可能性あり!
🏋️‍♂️ 筋肉量が多い
スポーツ選手、巨人症など
📉 低値になる原因
🛌 筋肉量の減少
寝たきりの高齢者、筋ジストロフィーなど。
(工場が小さいからゴミも少ない)
🤰 妊娠
腎血流量が増えて、いつもより多く捨ててしまうため。

推定糸球体濾過量(eGFR)とは?

推定糸球体濾過量(eGFR)とは?
🧪 eGFR(推算糸球体ろ過量)とは?
推定糸球体濾過量(eGFR)は、年齢とCreをもとに推定された糸球体ろ過量のことです。

一般的にeGFRは、血清クレアチニン(Cre)を反映しており、慢性腎不全の重症度を表す指標として用いられています。
(簡単に言うと、腎臓がゴミをろ過するスピードです!)
基準値
90以上
(単位: mL/min/1.73m²)
およそ「100点満点のテスト」に近い感覚です!
👇 覚える必要はありませんが、中身はこうなっています
男性 = 194 × Age-0.287 × Cre-1.094
(mL/min/1.73m²)
女性 = 男性 × 0.739
(mL/min/1.73m²)
(女性は筋肉量が少ないため、係数をかけて補正します)
⚠️ 薬剤師の必須知識:単位の「1.73m²」って何?
eGFRは、日本人の標準体型(体表面積 1.73m²)に換算された値です。
CKDの診断にはそのまま使えますが、薬の投与量計算には注意が必要です!
💊 薬の投与設計をする時(特に抗がん剤など)
患者さんの体が「標準よりかなり小さい」or「大きい」場合は、実際の腎機能とズレが生じます。
体表面積未補正化(1.73m²を外す計算)が必要です。

BUN/Creとは?

🤔 なぜ「比」を見るの?
BUNは、食事や脱水など腎機能以外の影響も受けやすいため、単独で異常値を示しても原因が特定できません。
そこで、影響を受けにくいCreとの比(BUN/Cre比)を確認することで、原因を推測することができます。
上昇 BUN/Cre > 10〜20
💧 尿の流れが遅い(再吸収UP)
  • 脱水(下痢・嘔吐・利尿薬)
  • 心不全(循環血液量の減少)
➡ 寂しがり屋のBUNがたくさん戻ってくる!
🍖 タンパク質(材料)が多い
  • 消化管出血(血液=タンパク質の塊!)
  • 高タンパク食
  • タンパク異化亢進(がん・高熱・ステロイド・テトラサイクリン等)
低下 BUN/Cre < 10
📉 作れない or 流れすぎ
  • 重症肝不全(BUNが作れない)
  • 低タンパク食(材料がない)
  • 妊娠・多尿(流れすぎて再吸収できない)

まとめ

🩺 腎機能評価の「3つの鉄則」
鉄則①
Cre が
高い (↑)
腎機能 低下 📉
鉄則②
eGFR が
低い (↓)
腎機能 低下 📉
鉄則③
BUN が 40以上 のとき
腎機能低下の 「可能性」 がある
🤔
注意!
BUNは、脱水や食事など腎機能以外の影響も受けやすい指標です。
異常値が出たらここをチェック!
BUN/Cre比 が 10より乖離していないか?
(20以上なら脱水などを疑う)

最後に

今回は、腎機能の検査値である「血中尿素窒素(BUN)」・「血清クレアチニン(Cre)」・「推定糸球体濾過量(eGFR)」についてまとめていきました。

あおい

他の臨床検査値について知りたい方はこちらで紹介しています♪

»臨床検査値を学ぶ

より詳しく検査値のことを学びたい方は下記の書籍がわかりやすくてオススメです♪

»薬剤師のための基礎からの検査値の読み方 臨床検査専門医×薬剤師の視点
【臨床検査値】血中尿素窒素(BUN)・血清クレアチニン(Cre)・推定糸球体濾過量(eGFR)ってどんな検査値?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次