第111回
問15
🔬 必須問題|物理・化学・生物
ゲノムの定義
📋 問題文
生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報はどれか。1つ選べ。
1
エキソン
—
2
イントロン
—
3
ヒストン
—
4
ゲノム
—
5
テロメア
—
正解です!
素晴らしい!下の解説も確認してみましょう。
不正解です。正解は 4(ゲノム) です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
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▼
問題文の「生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報」とはゲノム(genome)の定義そのものです。ヒトゲノムはDNA・ミトコンドリアDNAを含むすべての遺伝情報の総体を指します。
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| ゲノム ★正解 | 生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報の総体。DNAのみならずミトコンドリアDNA・RNAウイルスのRNAゲノムも含む |
| エキソン | 真核生物の遺伝子のうち、スプライシング後もmRNAに残るタンパク質をコードする領域 |
| イントロン | 転写後のスプライシングで除去される介在配列。タンパク質はコードしない |
| ヒストン | DNAが巻き付く塩基性タンパク質(H1・H2A・H2B・H3・H4)。ゲノムの情報ではなくタンパク質 |
| テロメア | 染色体末端の反復配列(ヒトではTTAGGGの繰り返し)。染色体を保護するが遺伝情報はコードしない |
💡 ヒトゲノムの規模
・約30億塩基対(二倍体では約60億塩基対)
・タンパク質をコードする領域(エキソン)は全体の約1.5%にすぎない
・残りの大部分はイントロン・テロメア・反復配列など非コード領域
・約30億塩基対(二倍体では約60億塩基対)
・タンパク質をコードする領域(エキソン)は全体の約1.5%にすぎない
・残りの大部分はイントロン・テロメア・反復配列など非コード領域
⚠️ 引っかけポイント:
・ヒストン(選択肢3)はDNAと密接に関わるが、あくまでタンパク質であり遺伝情報ではない
・テロメア(選択肢5)はDNA配列だが遺伝情報をコードしない。細胞分裂のたびに短縮し、一定以下になると細胞老化が起きる
・エキソン(選択肢1)とイントロン(選択肢2)はゲノムの一部だが、ゲノム全体ではない
・ヒストン(選択肢3)はDNAと密接に関わるが、あくまでタンパク質であり遺伝情報ではない
・テロメア(選択肢5)はDNA配列だが遺伝情報をコードしない。細胞分裂のたびに短縮し、一定以下になると細胞老化が起きる
・エキソン(選択肢1)とイントロン(選択肢2)はゲノムの一部だが、ゲノム全体ではない
臨床メモ
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💊 薬剤師 あおい
「ゲノム医療」という言葉が臨床でも身近になってきました。がん患者さんのがん組織のゲノムを解析してドライバー遺伝子変異を探し、それに合った分子標的薬を選ぶがんゲノム医療が代表例です。
臨床でも、EGFR変異陽性の肺がんにはゲフィチニブ(イレッサ®)、HER2陽性乳がんにはトラスツズマブ(ハーセプチン®)など、ゲノム情報に基づいて薬剤が選択されるケースを目にします。患者さんから「遺伝子の検査で薬が決まるんですか?」と聞かれた際に、わかりやすく説明できると安心してもらえます。












