第111回
問31
💊 必須問題|薬理
延髄の呼吸中枢を直接刺激して呼吸を促進する薬
📋 問題文
延髄の呼吸中枢を直接刺激して、呼吸を促進させるのはどれか。1つ選べ。
1
チペピジン
—
2
オキシメテバノール
—
3
レバロルファン
—
4
フルマゼニル
—
5
ジモルホラミン
—
正解です!
素晴らしい!下の解説も確認してみましょう。
不正解です。正解は 5(ジモルホラミン) です。
下の解説でしっかり確認しましょう!
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▼
延髄には呼吸を調節する呼吸中枢が存在します。ジモルホラミンはこの延髄の呼吸中枢を直接刺激することで呼吸を促進させる呼吸興奮薬(アナレプチクス)です。麻酔薬や薬物による呼吸抑制の際に使用されます。
🔑 呼吸に関わる薬の分類
・呼吸興奮薬(延髄呼吸中枢を直接刺激):ジモルホラミン、ドキサプラム
・鎮咳薬(中枢性):コデイン・ジヒドロコデイン・デキストロメトルファン・チペピジン
・麻薬性鎮咳薬の拮抗薬:レバロルファン(オピオイド部分拮抗薬)、ナロキソン
・ベンゾジアゼピン拮抗薬:フルマゼニル(BZ系過量投与時の拮抗)
・呼吸興奮薬(延髄呼吸中枢を直接刺激):ジモルホラミン、ドキサプラム
・鎮咳薬(中枢性):コデイン・ジヒドロコデイン・デキストロメトルファン・チペピジン
・麻薬性鎮咳薬の拮抗薬:レバロルファン(オピオイド部分拮抗薬)、ナロキソン
・ベンゾジアゼピン拮抗薬:フルマゼニル(BZ系過量投与時の拮抗)
| 選択肢 | 薬剤名 | 分類・作用 |
|---|---|---|
| 1 | チペピジン | 中枢性鎮咳薬(非麻薬性)→ 咳を抑える。延髄呼吸中枢を刺激しない |
| 2 | オキシメテバノール | 麻薬性鎮咳薬 → 咳を抑える。延髄呼吸中枢を刺激しない |
| 3 | レバロルファン | オピオイド部分拮抗薬 → 麻薬性鎮咳薬による呼吸抑制の拮抗に使用 |
| 4 | フルマゼニル | ベンゾジアゼピン拮抗薬 → BZ系薬による鎮静・呼吸抑制を拮抗 |
| 5 ★ | ジモルホラミン | 呼吸興奮薬 → 延髄の呼吸中枢を直接刺激して呼吸を促進 |
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⚠️ 引っかけポイント:
・フルマゼニル(選択肢4)はBZ系拮抗薬で「呼吸を回復させる」が、それは直接刺激ではなくBZ系薬の効果を打ち消すことによる間接的な呼吸回復
・レバロルファン(選択肢3)も「呼吸を回復させる」が、オピオイドの拮抗によるもの。直接刺激ではない
・チペピジン・オキシメテバノールは呼吸を促進させるどころか、鎮咳薬として咳(呼吸反射)を抑える薬
・フルマゼニル(選択肢4)はBZ系拮抗薬で「呼吸を回復させる」が、それは直接刺激ではなくBZ系薬の効果を打ち消すことによる間接的な呼吸回復
・レバロルファン(選択肢3)も「呼吸を回復させる」が、オピオイドの拮抗によるもの。直接刺激ではない
・チペピジン・オキシメテバノールは呼吸を促進させるどころか、鎮咳薬として咳(呼吸反射)を抑える薬
臨床メモ
▼


💊 薬剤師 あおい
呼吸興奮薬のジモルホラミンは主に麻酔後の呼吸抑制や新生児仮死に使われる薬で、一般薬局ではほとんど目にしません。しかし試験では「延髄呼吸中枢の直接刺激」というキーワードとセットで頻出です。
臨床でより身近な場面はフルマゼニルとナロキソンです。内視鏡検査後にミダゾラムで過度に鎮静された患者さんにはフルマゼニルが使われます。フルマゼニルの作用時間はミダゾラムより短いため、拮抗後に再鎮静が起こる可能性があり、患者さんの観察が重要です。










