第110回
問172
理論問題|薬剤
プロドラッグと活性代謝物
問172(理論)
プロドラッグとその活性代謝物の組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
| プロドラッグ | 活性代謝物 | ||
| 1 | カルビドパ | ドパミン | — |
| 2 | カペシタビン | フルオロウラシル | — |
| 3 | アシクロビル | バラシクロビル | — |
| 4 | カンデサルタンシレキセチル | カンデサルタン | — |
| 5 | オセルタミビル | ラニナミビル | — |
正解です!
解説で各プロドラッグと活性代謝物の関係を確認しましょう。
不正解です。正解は 2、4 です。
解説で各プロドラッグと活性代謝物の関係を確認しましょう。
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プロドラッグは、体内で代謝されて初めて薬効を発揮する薬物です。「どちらがプロドラッグで、どちらが活性代謝物か」という方向性を正確に押さえることがポイントです。
各薬剤の正しい関係
・カルビドパ:末梢性芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬であり、それ自体がプロドラッグとして体内でドパミンに変換される薬剤ではない。レボドパの末梢代謝を阻害し脳内へのレボドパ移行を高める目的で併用される薬剤である
・カペシタビン:経口フッ化ピリミジン系プロドラッグ。体内(主に肝臓・腫瘍組織)で段階的に代謝され、活性代謝物であるフルオロウラシル(5-FU)に変換される
・バラシクロビル:アシクロビルのL-バリンエステル型プロドラッグであり、体内で代謝されてアシクロビルに変換される(本問の記述はプロドラッグと活性代謝物が逆になっている)
・カンデサルタンシレキセチル:アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のプロドラッグ。消化管吸収後、加水分解を受けて活性本体であるカンデサルタンに変換される
・オセルタミビル:ノイラミニダーゼ阻害薬のプロドラッグ。体内で活性代謝物であるオセルタミビルカルボン酸(オセルタミビルカルボキシラート)に変換される(ラニナミビルは別系統の薬剤であり、オセルタミビルの活性代謝物ではない)
・カルビドパ:末梢性芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬であり、それ自体がプロドラッグとして体内でドパミンに変換される薬剤ではない。レボドパの末梢代謝を阻害し脳内へのレボドパ移行を高める目的で併用される薬剤である
・カペシタビン:経口フッ化ピリミジン系プロドラッグ。体内(主に肝臓・腫瘍組織)で段階的に代謝され、活性代謝物であるフルオロウラシル(5-FU)に変換される
・バラシクロビル:アシクロビルのL-バリンエステル型プロドラッグであり、体内で代謝されてアシクロビルに変換される(本問の記述はプロドラッグと活性代謝物が逆になっている)
・カンデサルタンシレキセチル:アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のプロドラッグ。消化管吸収後、加水分解を受けて活性本体であるカンデサルタンに変換される
・オセルタミビル:ノイラミニダーゼ阻害薬のプロドラッグ。体内で活性代謝物であるオセルタミビルカルボン酸(オセルタミビルカルボキシラート)に変換される(ラニナミビルは別系統の薬剤であり、オセルタミビルの活性代謝物ではない)
各選択肢の解説
× 1 カルビドパはドパミン脱炭酸酵素阻害薬であり、プロドラッグとしてドパミンに変換される薬剤ではない
◯ 2 カペシタビンが体内でフルオロウラシルに変換されるという組合せは正しい
× 3 プロドラッグと活性代謝物の関係が逆であり、正しくは「バラシクロビル(プロドラッグ)→アシクロビル(活性代謝物)」である
◯ 4 カンデサルタンシレキセチルが加水分解によりカンデサルタンに変換されるという組合せは正しい
× 5 オセルタミビルの活性代謝物はオセルタミビルカルボン酸であり、ラニナミビルではない
× 1 カルビドパはドパミン脱炭酸酵素阻害薬であり、プロドラッグとしてドパミンに変換される薬剤ではない
◯ 2 カペシタビンが体内でフルオロウラシルに変換されるという組合せは正しい
× 3 プロドラッグと活性代謝物の関係が逆であり、正しくは「バラシクロビル(プロドラッグ)→アシクロビル(活性代謝物)」である
◯ 4 カンデサルタンシレキセチルが加水分解によりカンデサルタンに変換されるという組合せは正しい
× 5 オセルタミビルの活性代謝物はオセルタミビルカルボン酸であり、ラニナミビルではない
引っかけポイント:
・選択肢1:カルビドパはレボドパの併用薬(脱炭酸酵素阻害薬)であり、ドパミンへ変換されるプロドラッグと誤認しやすい
・選択肢3:バラシクロビルとアシクロビルの「プロドラッグ⇔活性代謝物」の関係が意図的に逆に記述されている典型的なひっかけ
・選択肢5:同じ抗インフルエンザ薬であるオセルタミビルとラニナミビルを組み合わせることで、あたかも代謝関係があるかのように誤認させるひっかけ(両者は別系統の独立したプロドラッグである)
・選択肢1:カルビドパはレボドパの併用薬(脱炭酸酵素阻害薬)であり、ドパミンへ変換されるプロドラッグと誤認しやすい
・選択肢3:バラシクロビルとアシクロビルの「プロドラッグ⇔活性代謝物」の関係が意図的に逆に記述されている典型的なひっかけ
・選択肢5:同じ抗インフルエンザ薬であるオセルタミビルとラニナミビルを組み合わせることで、あたかも代謝関係があるかのように誤認させるひっかけ(両者は別系統の独立したプロドラッグである)
臨床メモ▼


薬剤師 あおい
プロドラッグ化の目的は薬剤によって異なります。カペシタビンは腫瘍組織で選択的に活性化されるよう設計されており、正常組織への毒性を抑えつつ抗腫瘍効果を高める工夫がされています。カンデサルタンシレキセチルは消化管からの吸収性を高めるためのエステル化プロドラッグです。
バラシクロビルはアシクロビルよりバイオアベイラビリティが高く、1日の服用回数を減らせる利点があります。腎機能低下患者さんでは代謝・排泄が遅延し血中濃度が上昇しやすいため、腎機能に応じた用量調節を確認することが実務上重要です。










