第110回
問336
実践問題|実務
粉砕・脱カプセルを避けるべき薬剤とその理由
問336 問題文
粉砕又は脱カプセルを避けるべき薬剤とその理由として正しいのはどれか。2つ選べ。
| 薬剤 | 理由 | ||
| 1 | ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩カプセル | 放出制御製剤であるため | × |
| 2 | ポマリドミドカプセル | 光で分解するため | × |
| 3 | バルプロ酸ナトリウム錠 | 苦味が出るため | × |
| 4 | ラベプラゾールナトリウム錠 | 腸溶錠であるため | × |
| 5 | リセドロン酸ナトリウム錠 | 口腔咽頭刺激があるため | × |
正解です!
正答:4, 5
不正解です
正答:4, 5
解説を見る(問336)
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錠剤・カプセル剤の中には、粉砕や脱カプセルによって製剤設計上の意味が失われたり、有効性・安全性が損なわれたりするものがあります。粉砕・脱カプセルの可否を判断するには、単に「飲みにくいから避ける」という理由ではなく、製剤特性(腸溶性、放出制御、粘膜刺激性など)に基づいた正しい理由を理解しておくことが重要です。
選択肢4(正解):ラベプラゾールナトリウム錠は、酸に不安定なプロトンポンプ阻害薬を胃酸から保護するための腸溶錠です。粉砕すると腸溶性コーティングが破壊され、胃酸によって主薬が分解され効果が減弱するため、粉砕を避けるべき薬剤として適切な組合せです。
選択肢5(正解):リセドロン酸ナトリウムをはじめとするビスホスホネート製剤は、食道・口腔咽頭粘膜への刺激性が強く、粘膜局所に直接接触すると潰瘍等を来すおそれがあります。粉砕して服用すると口腔咽頭粘膜への直接刺激のリスクが高まるため、粉砕を避けるべき理由として適切です。
引っかけポイント:
選択肢1:ダビガトランエテキシラートカプセルを脱カプセルしてはいけない理由は「放出制御製剤であるため」ではなく、カプセル内の特殊な酒石酸コーティング微粒子を破壊すると吸収率(バイオアベイラビリティ)が大きく上昇し、出血リスクが高まるためです。理由の記載が製剤特性の説明として不正確であり、誤った組合せです。
選択肢2:ポマリドミドカプセルを脱カプセルしてはいけない理由は「光で分解するため」ではなく、催奇形性・細胞毒性を有する薬剤であるため、脱カプセルによって薬剤に直接曝露することを避ける必要があるためです(サリドマイド類縁薬に共通する取扱い上の注意)。理由が誤りです。
選択肢3:バルプロ酸ナトリウムの徐放性製剤(レビー小体型ではなく、いわゆるデパケンR等)を粉砕してはいけない主たる理由は「苦味が出るため」ではなく、徐放性の製剤設計が破壊されて血中濃度が急激に上昇する(dose dumping)おそれがあるためです。苦味は付随的な問題であり、正しい理由とはいえません。
選択肢1:ダビガトランエテキシラートカプセルを脱カプセルしてはいけない理由は「放出制御製剤であるため」ではなく、カプセル内の特殊な酒石酸コーティング微粒子を破壊すると吸収率(バイオアベイラビリティ)が大きく上昇し、出血リスクが高まるためです。理由の記載が製剤特性の説明として不正確であり、誤った組合せです。
選択肢2:ポマリドミドカプセルを脱カプセルしてはいけない理由は「光で分解するため」ではなく、催奇形性・細胞毒性を有する薬剤であるため、脱カプセルによって薬剤に直接曝露することを避ける必要があるためです(サリドマイド類縁薬に共通する取扱い上の注意)。理由が誤りです。
選択肢3:バルプロ酸ナトリウムの徐放性製剤(レビー小体型ではなく、いわゆるデパケンR等)を粉砕してはいけない主たる理由は「苦味が出るため」ではなく、徐放性の製剤設計が破壊されて血中濃度が急激に上昇する(dose dumping)おそれがあるためです。苦味は付随的な問題であり、正しい理由とはいえません。


あおい先生の臨床メモ
粉砕・脱カプセルの可否を考えるときは「腸溶性コーティングを壊してしまわないか」「放出制御の仕組みを壊して血中濃度が急上昇しないか」「刺激性の強い主薬が粘膜に直接触れないか」「催奇形性・細胞毒性のある薬剤に直接曝露しないか」の4つの視点で整理すると、この手の組合せ問題に強くなりますよ。












