第111回
問183
理論問題|薬剤
固形製剤の造粒に用いられる製剤機械
問183 固形製剤の造粒に用いられる製剤機械ア〜オに関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
ア
イ
ウ
エ
オ
1
アは、粉砕、混合、造粒、乾燥操作を連続的に行うことができる。
—
2
イは、重質で粒度のそろった円柱状の造粒物が得られる。
—
3
ウは、熱及び水に不安定な薬物の造粒に適している。
—
4
エは、液滴形状を反映した比較的小さな球形状あるいは丸みを帯びた造粒物が得られる。
—
5
オは、軽質で圧縮成形に適した不定形状の造粒物が得られる。
—
正解です!
正答:3と4
不正解です
正答:3と4
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💡 各機械の対応:ア=流動層造粒機、イ=攪拌造粒機(高速攪拌造粒機)、ウ=乾式ローラーコンパクター(ロール圧縮造粒機)、エ=噴霧乾燥造粒機(スプレードライヤー)、オ=押出し造粒機(スクリュー式)
各選択肢の解説
| 選択肢 | 機械 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | ア 流動層造粒機 |
× | 流動層造粒機は、混合・造粒・乾燥を1台で連続的に行えるが、粉砕機能はない。粉砕は別工程の機械(ハンマーミルなど)が担う。 |
| 2 | イ 攪拌造粒機 |
× | 攪拌造粒機(高速攪拌造粒機)は、密度が高く粒度のそろった球形または塊状の造粒物が得られる。「円柱状」は押出し造粒機(オ)の特徴。 |
| 3 | ウ ロール圧縮造粒機 |
◯ | ロール圧縮造粒機(乾式造粒法)は水も加熱も不要な乾式プロセスであるため、熱や水分に不安定な薬物の造粒に適している。原料を圧縮ロールでフレーク状にしてから破砕・整粒する。 |
| 4 | エ 噴霧乾燥造粒機 |
◯ | 噴霧乾燥造粒機(スプレードライヤー)は、薬物溶液をノズルで噴霧し、熱風で瞬時に乾燥する。液滴がそのまま乾固するため、球形または丸みを帯びた比較的小粒径の造粒物が得られる。 |
| 5 | オ 押出し造粒機 |
× | 押出し造粒機(スクリュー押出し式)は、湿潤粉体をスクリューでスクリーン(篩)に押し出して円柱状の造粒物を得る。粒子は重質で円柱状。「軽質で不定形」ではない(軽質・不定形は流動層造粒に近い特徴)。 |
⚠️ 引っかけポイント(選択肢順):
・選択肢1:流動層造粒機に「粉砕」は含まれない。混合・造粒・乾燥の3工程のみ。
・選択肢2:「円柱状」は押出し造粒機(オ)の特徴。攪拌造粒機(イ)は球形〜塊状。
・選択肢5:押出し造粒機は円柱状・重質。「軽質・不定形」と混同しやすいので注意。
・選択肢1:流動層造粒機に「粉砕」は含まれない。混合・造粒・乾燥の3工程のみ。
・選択肢2:「円柱状」は押出し造粒機(オ)の特徴。攪拌造粒機(イ)は球形〜塊状。
・選択肢5:押出し造粒機は円柱状・重質。「軽質・不定形」と混同しやすいので注意。
臨床メモ
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薬剤師 あおい
製剤機械の違いは製品品質(粒径・密度・溶出性)に直結します。乾式造粒(ロールコンパクター)は熱・水分に弱い薬物(例:アスピリン、一部の生物製剤由来成分)に使われます。噴霧乾燥造粒は球形粒子を均一に作れるため、吸入剤の原料粉末製造などにも応用されます。調剤・品質管理の場面で製剤特性を説明する際に役立つ知識です。












