【第110回薬剤師国家試験】問50 混合・造粒・乾燥を同一装置内で行える造粒機 解説

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第111回 問50
第111回 問50
必須問題|薬剤
混合・造粒・乾燥を同一装置内で行える造粒機
問50(必須)
造粒に用いる機器のうち、混合、造粒、乾燥の工程を同一装置内で行うことができるのはどれか。1つ選べ。
1
流動層造粒機
2
転動造粒機
3
押出し造粒機
4
噴霧乾燥造粒機
5
破砕造粒機
正解です!
解説で各造粒機の特徴を確認しましょう。
×
不正解です。正解は 1 です。
解説で各造粒機の特徴を確認しましょう。
解説を見る

流動層造粒機は、熱風で粉体を浮遊させながら結合剤液を噴霧することで、混合・造粒・乾燥の3工程を同一装置内で連続して行うことができる造粒機です。

流動層造粒機の特徴
① 熱風(温風)で粉体粒子を浮遊(流動化)させる
② 流動している粉体に結合剤溶液を噴霧 → 粒子同士が結合・造粒
③ 同時に熱風で乾燥も進行
④ 結果:混合・造粒・乾燥を1台で完結

得られる顆粒は多孔質で崩壊性・溶解性が良好。含量均一性も高い。
各造粒機の特徴と工程
◯ 1 流動層造粒機:熱風で粉体を流動化させ、結合剤を噴霧。混合・造粒・乾燥を同一装置内で実施可能
× 2 転動造粒機:回転する容器内で核に結合剤を噴霧しながら転動・成長させる。乾燥は別工程
× 3 押出し造粒機:湿潤塊を押出して一定径の顆粒を作る。乾燥は別工程。球形整粒機と組み合わせることも
× 4 噴霧乾燥造粒機(スプレードライヤー):薬物溶液を霧状に噴霧・乾燥。造粒と乾燥は同時だが、混合工程は別途必要
× 5 破砕造粒機:乾燥した固形物を粉砕・整粒して顆粒を得る乾式造粒法。混合・乾燥は別工程
造粒機 混合 造粒 乾燥 特徴
流動層造粒機 ★ 3工程を同一装置内で完結。多孔質顆粒。崩壊性良好
転動造粒機 × 球形・高密度顆粒。乾燥は別工程
押出し造粒機 × × 細い棒状顆粒。乾燥・整粒は別工程
噴霧乾燥造粒機 × 造粒+乾燥は同時。混合は別途。球形・微細顆粒
破砕造粒機 × × 乾式造粒法。固形物を粉砕・整粒。熱に不安定な薬物に有用
引っかけポイント:
選択肢4(噴霧乾燥造粒機):「造粒+乾燥」は同一装置内だが、混合工程は含まない。「3工程すべて」を満たすのは流動層造粒機のみ
・流動層造粒機は「混合・造粒・乾燥の3工程を1台で」という点が最大の特徴。この一文を丸ごと記憶する
臨床メモ
あおい
薬剤師 あおい

流動層造粒機で作られた顆粒は多孔質で表面積が大きいため、崩壊性・溶解性に優れた顆粒剤や散剤が得られます。また3工程を1台で完結できるため、製造工程の短縮・コンタミネーションリスクの低減にも有利です。

一方、熱に不安定な薬物(蛋白質製剤など)には高温の熱風が使えないため、破砕造粒機(ローラーコンパクター)による乾式造粒が選ばれます。製剤設計では薬物の物理化学的性質に応じて造粒法を使い分けることが重要です。

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