【第110回薬剤師国家試験】問82 食前に服用する薬剤 解説

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第110回 問82
第110回 問82
必須問題|実務
食前に服用する薬剤
問82(必須)
通常、食前に服用する薬剤はどれか。1つ選べ。
1
セレコキシブ錠
2
イマチニブメシル酸塩錠
3
メナテトレノンカプセル
4
エパルレスタット錠
5
イトラコナゾールカプセル
正解です!
解説で服用タイミングと薬剤の関係を確認しましょう。
×
不正解です。正解は 4 です。
解説で服用タイミングと薬剤の関係を確認しましょう。
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エパルレスタット(キネダック®)は、アルドース還元酵素阻害薬で、糖尿病性神経障害の治療に用いられます。食後投与では血中濃度が低下し効果が減弱するため、通常、食前(毎食前)に服用します。

服用タイミングと代表的な薬剤
食前:エパルレスタット(食事による吸収低下を避けるため)、一部の糖尿病薬(食直前の速効型インスリン分泌促進薬等)
食後:NSAIDs(胃粘膜障害の軽減)、イマチニブ(消化器症状の軽減)、メナテトレノン(脂溶性ビタミンで食後の方が吸収良好)
食直後:イトラコナゾールカプセル(胃酸分泌が高まった状態で吸収が向上するため)
各選択肢の解説
× 1 セレコキシブ錠:NSAIDs。胃腸障害軽減のため通常食後に服用
× 2 イマチニブメシル酸塩錠:分子標的薬(BCR-ABL阻害薬)。消化器症状軽減のため食事中または食直後に多めの水で服用
× 3 メナテトレノンカプセル:脂溶性ビタミンK2製剤。吸収を高めるため通常食後に服用
◯ 4 エパルレスタット錠:アルドース還元酵素阻害薬。食事の影響で血中濃度が低下するため食前に服用
× 5 イトラコナゾールカプセル:抗真菌薬(トリアゾール系)。吸収向上のため通常食直後に服用
薬剤 通常の服用タイミング
エパルレスタット ★ 食前(毎食前)
セレコキシブ錠 食後
イマチニブメシル酸塩錠 食事中・食直後
メナテトレノンカプセル 食後
イトラコナゾールカプセル 食直後
引っかけポイント:
選択肢2(イマチニブ):抗がん剤は空腹時に飲むイメージがあるかもしれないが、消化器症状軽減のため食事中・食直後が推奨される点に注意
・エパルレスタットは「食事の影響で血中濃度が下がるため食前に飲む」という特殊な理由を理解しておくこと。一般的な「食後薬が多い」という先入観に引きずられないよう注意
選択肢3(メナテトレノン)・選択肢5(イトラコナゾール):いずれも脂溶性成分・吸収が食事に依存する薬剤で、「食事の影響を受ける=食前」と早合点しやすいが、これらはむしろ食事とともに(食後・食直後)摂取することで吸収が高まるため誤り
臨床メモ
あおい
薬剤師 あおい

エパルレスタット(キネダック®)は、糖尿病性神経障害(しびれ・感覚異常等)の進行抑制を目的とした薬剤です。食前投与を忘れて食後に服用してしまうと十分な効果が得られない可能性があるため、服薬指導時には「食事の直前、できれば食事を始める前に飲んでください」と具体的に伝えることが大切です。

飲み忘れ対策として、食卓に薬を置いておく、お薬カレンダーの「食前」欄を活用する等の工夫を患者さんに提案すると、アドヒアランス向上につながります。

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