【第110回薬剤師国家試験】問84 災害派遣医療チーム(DMAT)の最優先活動 解説

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第110回 問84
第110回 問84
必須問題|実務
災害派遣医療チーム(DMAT)の最優先活動
問84(必須)
災害派遣医療チーム(DMAT)が最も優先すべき活動はどれか。1つ選べ。
1
広域医療搬送対象患者の選出
2
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診療
3
長期的な医療支援
4
一般用医薬品の販売
5
被災地の復興支援
正解です!
解説でDMATの役割・活動時期を確認しましょう。
×
不正解です。正解は 1 です。
解説でDMATの役割・活動時期を確認しましょう。
解説を見る

DMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害派遣医療チーム)は、大規模災害・事故発生直後の急性期(おおむね発災後48〜72時間以内)に活動する、専門的な訓練を受けた機動性の高い医療チームです。重症患者を被災地外の医療機関へ搬送する広域医療搬送のための対象患者選出(トリアージ)を最も優先すべき活動の一つとします。

DMATの活動内容
活動時期:災害急性期(おおむね発災後48時間以内が目安)
主な活動:被災地でのトリアージ・救命処置、広域医療搬送対象患者の選出・搬送調整、病院支援(被災した医療機関への応援)
・PTSD診療・長期的医療支援・復興支援などは、DMATより後の中長期のフェーズで、他の医療支援チーム(DPAT等)や地域医療が担う役割
各選択肢の解説
◯ 1 広域医療搬送対象患者の選出:DMATが急性期に最優先で行う、代表的な活動
× 2 心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診療:主にDPAT(災害派遣精神医療チーム)が担う中長期の役割
× 3 長期的な医療支援:DMATは急性期対応が中心で、長期支援は地域医療・他の支援組織が担う
× 4 一般用医薬品の販売:DMATの活動目的ではない(救命救急が主目的)
× 5 被災地の復興支援:復興期の活動であり、DMATの急性期活動とは時期・目的が異なる
フェーズ 主な担い手・活動
急性期(〜72時間) ★ DMAT:トリアージ・救命処置・広域医療搬送
亜急性期〜中長期 DPAT:心のケア(PTSD対応等)、DHEAT等:公衆衛生支援
復興期 地域医療・行政による復興支援
引っかけポイント:
選択肢2(PTSDの診療):災害医療のイメージから連想しやすいが、これはDMATではなくDPAT(災害派遣精神医療チーム)の役割
選択肢3・5(長期的支援・復興支援):DMATは急性期に特化した機動チームであり、長期化する支援・復興フェーズには関与しない(活動期間が終われば撤収する)
・DMAT=「災害急性期の“命を救う”トリアージ・搬送のプロ集団」というイメージで整理しておくこと
臨床メモ
あおい
薬剤師 あおい

DMATには医師・看護師だけでなく薬剤師もチームの一員として参加することがあります。薬剤師は医薬品の調達・管理、トリアージ後の処方対応、他職種への薬学的サポートなど、災害急性期における医療体制を支える役割を担います。

災害時の医療支援チームは目的別に複数存在します(DMAT:救急医療、DPAT:精神医療、JMAT:日本医師会災害医療チーム、DHEAT:公衆衛生支援等)。それぞれの役割と活動時期の違いを整理しておくと、この分野の問題全般に対応しやすくなります。

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