第110回
問81
必須問題|実務
出血傾向に注意が必要な一般用医薬品成分
問81(必須)
以下の成分を含む一般用医薬品を使用した場合に、出血傾向に最も注意が必要なのはどれか。1つ選べ。
1
センノシド
—
2
ロペラミド塩酸塩
—
3
ミノキシジル
—
4
フェキソフェナジン塩酸塩
—
5
イコサペント酸エチル
—
正解です!
解説でOTC成分と出血傾向の関係を確認しましょう。
不正解です。正解は 5 です。
解説でOTC成分と出血傾向の関係を確認しましょう。
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イコサペント酸エチル(EPA)は、n-3系多価不飽和脂肪酸の一種で、血小板凝集抑制作用(抗血小板作用)を有します。血中脂質改善を目的とした一般用医薬品にも配合されることがありますが、出血傾向のある人や抗凝固薬・抗血小板薬服用中の人では出血が助長されるおそれがあり、使用時に注意が必要です。
各成分の薬効・注意点
・イコサペント酸エチル(EPA):n-3系脂肪酸。血小板凝集抑制作用があり、出血傾向に注意
・センノシド:大腸刺激性下剤。妊婦への使用注意等はあるが出血傾向とは直接関係しない
・ロペラミド塩酸塩:止瀉薬(腸管運動抑制)。中枢移行に伴う眠気等はあるが出血傾向とは無関係
・ミノキシジル:発毛剤(外用血管拡張薬)。局所刺激・かぶれ等が主な注意点
・フェキソフェナジン塩酸塩:第二世代抗ヒスタミン薬。眠気が少ないのが特徴で、出血傾向とは無関係
・イコサペント酸エチル(EPA):n-3系脂肪酸。血小板凝集抑制作用があり、出血傾向に注意
・センノシド:大腸刺激性下剤。妊婦への使用注意等はあるが出血傾向とは直接関係しない
・ロペラミド塩酸塩:止瀉薬(腸管運動抑制)。中枢移行に伴う眠気等はあるが出血傾向とは無関係
・ミノキシジル:発毛剤(外用血管拡張薬)。局所刺激・かぶれ等が主な注意点
・フェキソフェナジン塩酸塩:第二世代抗ヒスタミン薬。眠気が少ないのが特徴で、出血傾向とは無関係
各選択肢の解説
× 1 センノシド:刺激性下剤。長期連用による耐性・腹痛等に注意するが出血傾向とは無関係
× 2 ロペラミド塩酸塩:止瀉薬。中枢神経系への影響(眠気)等に注意するが出血傾向とは無関係
× 3 ミノキシジル:外用発毛剤。頭皮刺激・かぶれ、動悸等の全身性副作用に注意するが出血傾向とは無関係
× 4 フェキソフェナジン塩酸塩:抗ヒスタミン薬。眠気が少ない一方、稀に眠気を生じることがあるが出血傾向とは無関係
◯ 5 イコサペント酸エチル:抗血小板作用により出血傾向を助長するおそれがあり、最も注意が必要
× 1 センノシド:刺激性下剤。長期連用による耐性・腹痛等に注意するが出血傾向とは無関係
× 2 ロペラミド塩酸塩:止瀉薬。中枢神経系への影響(眠気)等に注意するが出血傾向とは無関係
× 3 ミノキシジル:外用発毛剤。頭皮刺激・かぶれ、動悸等の全身性副作用に注意するが出血傾向とは無関係
× 4 フェキソフェナジン塩酸塩:抗ヒスタミン薬。眠気が少ない一方、稀に眠気を生じることがあるが出血傾向とは無関係
◯ 5 イコサペント酸エチル:抗血小板作用により出血傾向を助長するおそれがあり、最も注意が必要
| 成分 | 主な注意点 |
| センノシド | 腹痛、耐性(連用注意) |
| ロペラミド塩酸塩 | 中枢移行による眠気等 |
| ミノキシジル | 頭皮刺激、動悸等 |
| フェキソフェナジン塩酸塩 | 眠気は少ないが稀に生じる |
| イコサペント酸エチル ★ | 抗血小板作用による出血傾向 |
引っかけポイント:
・選択肢1(センノシド):下剤による腹部症状と「出血」を連想しやすいが、これは消化管出血ではなく、腸管刺激作用に関する注意であり、本問の「出血傾向」とは異なる
・選択肢3(ミノキシジル):血管拡張作用があるため一見血流・出血に関係しそうだが、これは局所刺激や全身性の循環器系副作用(動悸等)に関する注意であり、抗血小板作用による出血傾向とは機序が異なる
・EPAは魚油由来成分として健康食品でも馴染みがあるが、抗血小板薬(アスピリン等)との併用や手術前の休薬が話題になる成分でもあり、「出血傾向=EPA」という結びつきを押さえておくこと
・選択肢1(センノシド):下剤による腹部症状と「出血」を連想しやすいが、これは消化管出血ではなく、腸管刺激作用に関する注意であり、本問の「出血傾向」とは異なる
・選択肢3(ミノキシジル):血管拡張作用があるため一見血流・出血に関係しそうだが、これは局所刺激や全身性の循環器系副作用(動悸等)に関する注意であり、抗血小板作用による出血傾向とは機序が異なる
・EPAは魚油由来成分として健康食品でも馴染みがあるが、抗血小板薬(アスピリン等)との併用や手術前の休薬が話題になる成分でもあり、「出血傾向=EPA」という結びつきを押さえておくこと
臨床メモ▼


薬剤師 あおい
EPA・DHAなどのn-3系脂肪酸は、医療用医薬品(エパデール®等)だけでなく、健康食品・サプリメントとしても広く流通しています。抗凝固薬(ワルファリン等)や抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレル等)を服用中の患者さんがサプリメントとしてEPA・DHAを併用しているケースは意外と見逃されがちです。
お薬手帳の確認だけでなく、患者さんに「サプリメントや健康食品を何か摂っていますか?」と積極的に聞く習慣が、出血リスクの見落とし防止につながります。特に手術前の患者さんには、処方薬だけでなく健康食品の休薬確認も忘れずに行いましょう。










