【第110回薬剤師国家試験】問47 定速注入時に定常状態の75%に到達する時間 解説

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第111回 問47
第111回 問47
必須問題|薬剤
定速注入時に定常状態の75%に到達する時間
問47(必須)
体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従い、消失半減期が2時間である薬物を静脈内定速注入する。投与開始後、薬物の血中濃度が定常状態の血中濃度の75%に到達する時間(h)はどれか。1つ選べ。
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4
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5
正解です!
解説で定常状態到達と半減期の関係を確認しましょう。
×
不正解です。正解は 4 です。
解説で定常状態到達と半減期の関係を確認しましょう。
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静脈内定速注入において、血中濃度が定常状態(Css)の何%に達するかは、経過した半減期の回数で決まります。

【重要公式】定速注入時の蓄積率
C(t) / Css = 1 − (1/2)n (n = 経過半減期数 = t / t1/2
これは「毎半減期ごとに残りの半分が埋まる」という蓄積の法則です。

・1半減期後:1 − (1/2)¹ = 50%
・2半減期後:1 − (1/2)² = 75% ← 本問の答え
・3半減期後:1 − (1/2)³ = 87.5%
・4半減期後:1 − (1/2)⁴ = 93.75%
本問の計算
求める条件:C(t) / Css = 75% = 0.75

0.75 = 1 − (1/2)n
(1/2)n = 0.25 = (1/2)²
∴ n = 2半減期

半減期 t1/2 = 2時間 なので:
t = 2 × 2時間 = 4時間 → 選択肢 4
半減期数(n) 経過時間(h) C/Css(%) 計算
1 2 50% 1 − (1/2)¹ = 0.5
2 ★ 4 75% 1 − (1/2)² = 0.75 ★
3 6 87.5% 1 − (1/2)³ = 0.875
4 8 93.75% 1 − (1/2)⁴ = 0.9375
5(≈∞) 〜5t1/2 ≒97%以上 実質的な定常状態到達
引っかけポイント:
・「定常状態の75%」は2半減期後。t1/2 = 2hなので4時間。選択肢の数字と半減期数を混同しないこと
・「定常状態に達する(ほぼ100%)」のは約5半減期後(この問では10時間)。75%と混同しない
・この法則は繰り返し投与・定速注入どちらでも同様に成り立つ
臨床メモ
あおい
薬剤師 あおい

「定常状態到達まで約5半減期」という原則はTDMの実務で非常に重要です。例えばバンコマイシン(t1/2≒6〜8時間)なら定常状態まで約30〜40時間。この間に採血してもトラフ値が安定していないため、TDMは定常状態到達後に実施するのが原則です。

また半減期が非常に長い薬(アミオダロン:t1/2 数十日)では、定常状態到達まで数ヶ月かかるため、速やかな効果発現が必要な場合に負荷投与(ローディングドーズ)が行われます。「半減期が長い=効果発現も蓄積も遅い」とセットで覚えておきましょう。

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