【第110回薬剤師国家試験】問65 空気感染が主な伝播経路となるウイルス感染症 解説

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第110回 問65
第110回 問65
必須問題|病態・薬物治療
空気感染が主な伝播経路となるウイルス感染症
問65(必須)
空気感染が主な伝播経路となるウイルス感染症はどれか。1つ選べ。
1
麻しん
2
風しん
3
HIV感染症
4
流行性耳下腺炎(ムンプス)
5
インフルエンザ
正解です!
解説で空気感染する代表疾患を確認しましょう。
×
不正解です。正解は 1 です。
解説で空気感染する代表疾患を確認しましょう。
解説を見る

麻しんは、空気感染(飛沫核感染)を主な感染経路とするウイルス感染症です。空気感染する代表的な感染症は「麻しん・水痘・結核」の3つで、国家試験では感染経路の分類とセットで頻出の重要事項です。

空気感染(飛沫核感染)とは
・病原体を含む直径5μm以下の微小な飛沫核が、水分蒸発後も長時間空気中を浮遊し、気流に乗って広範囲に拡散する感染様式
・空気感染する代表的な3疾患:麻しん・水痘・結核(覚え方:「麻水結核(ましんすいけっかく)」)
・対策:陰圧個室での管理、医療者はN95マスクを着用(通常のサージカルマスクでは防げない)
各選択肢の解説
◯ 1 麻しん:空気感染(飛沫核感染)。二峰性発熱・コプリック斑・全身発疹が特徴。空気感染3大疾患の一つ
× 2 風しん:飛沫感染。妊娠初期の感染で胎児に先天性風疹症候群のリスク
× 3 HIV感染症:血液・体液感染(性的接触・母子感染・血液曝露等)。空気感染・飛沫感染はしない
× 4 流行性耳下腺炎(ムンプス):飛沫感染。耳下腺腫脹が特徴で、無菌性髄膜炎・精巣炎等の合併に注意
× 5 インフルエンザ:飛沫感染。冬季に流行し、ノイラミニダーゼ阻害薬等で治療
感染症 主な感染経路・特徴
麻しん ★ 空気感染(飛沫核感染)。コプリック斑・二峰性発熱
風しん 飛沫感染。先天性風疹症候群(妊婦感染)に注意
HIV感染症 血液・体液感染。性的接触・母子感染・血液曝露
流行性耳下腺炎(ムンプス) 飛沫感染。耳下腺腫脹、無菌性髄膜炎・精巣炎の合併
インフルエンザ 飛沫感染。冬季流行、抗インフルエンザ薬で治療
引っかけポイント:
選択肢2(風しん):名前が似ているため麻しんと混同しやすいが、風しんは飛沫感染であり空気感染ではない
選択肢4(ムンプス)・選択肢5(インフルエンザ):いずれも飛沫感染。飛沫(5μm超)は空気感染の飛沫核(5μm以下)と混同しやすいので注意
選択肢3(HIV感染症):血液・体液感染であり、空気感染・飛沫感染のいずれでもない
・空気感染の3疾患「麻しん・水痘・結核」は必ず暗記しておくこと
臨床メモ
あおい
薬剤師 あおい

麻しんは感染力が非常に強く、基本再生産数(R₀)は12〜18ともいわれ、ウイルス感染症の中でも最も感染力が強いとされています。空気感染するため通常のサージカルマスクでは防ぎきれず、医療現場ではN95マスク陰圧個室での管理が必要です。

予防にはMRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)の2回接種が重要です。薬局でも患者さんから予防接種歴の相談を受けることがあるため、定期接種スケジュール(1期:1歳、2期:小学校入学前1年間)を押さえておくと役立ちます。

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